第49号:成長企業はビジョンから今を考え、衰退企業は今の状況から明日を考える
売れ続ける仕組みを作る際に、一番初めに決めるべきは対象市場です。対象市場を決めることは、自社における対象顧客を明確にすることと同じです。対象顧客を絞り込んで明確にすることで自社のあるべき姿が鮮明になり、経営をどのように改善していけばよいかが見えてくるのです。
しかし対象顧客の絞り込みは、簡単なようでなかなかできないものです。なぜなら、絞り込むことによって、その他のお客様を失ってしまうのではないか、という恐怖感が働くからです。多くの経営者が、将来のあるべき姿よりも、今あるものをいかにして失わないかということに囚われてしまうのです。その結果、本当に大切な顧客を決めることができず、知らず知らずのうちに重要な顧客を失うことになり、そこから企業の衰退が始まっていくのです。
一方で、成長し続ける企業は、将来のビジョンを明確にすることを優先しています。
自社の存在意義は何であるのか?
そのために商品やサービスの品質基準はどのようにしていくべきなのか?
そのための社員教育はどうあるべきなのか?
自分たちの目指すビジョンに対して、現状とのギャップを明確にし、そのギャップを計画的に改善していく取り組みができています。
自分の経営のパターンを今一度見直してみてください。
ビジョンから今を考えているか。
今日の現場から明日を考えているか。
仕事が順調にいっていない時こそ未来を見ることが重要です。
自社の将来のあるべき姿をまずは鮮明にしていきましょう。
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