第48号:人材不足の時代に取るべき戦略とは
最近の人材不足はとても深刻な状況になっています。特に飲食業においては、繁盛店であっても人が集まらず、人材が不足したことでやむを得ずお店を閉めたという店舗もあるほど死活問題になってきています。せっかく作った繁盛店も、スタッフの退職によりお店が回らなくなれば、あっという間に閉店に追い込まれてしまうのです。
こうした中では、人材中心のビジネスモデルを作っていくことが、今まで以上に重要です。
人材が集まらなければ、まずは今いるスタッフが辞めない会社をつくることから始めましょう。そして今いるスタッフの満足度の向上を図り、そのスタッフの周辺の人たちへの紹介につながるようにしていきます。
スタッフを辞めさせないためにテクニックはいろいろありますが、テクニックの前に本質を理解することの方が大切です。
本質の理解とは、企業の目的を明確にすることです。なかでも、対象顧客を明確にすることが肝心です。人間性の高い顧客を対象にしたビジネスモデルを作りましょう。
顧客が多様化している中で、顧客の絞り込みの重要性は一般的に知られるようになりましたが、問題はその絞り方です。多くは「性別」「年齢」「所得」「趣味思考」等で絞り込まれていますが、私はさらに絞り込んでいただくよう指導しています。それは「お店側から見て」人間性の高いお客様と人間性が低いお客様という分け方です。「お店側から見て」としているのは、人が集まってくることも、人が離れていくことも全てが人間関係に因るものだからです。
良質な人間関係を作るためには、人間性の高い顧客を対象にすることです。 人間性の高い顧客は、働く社員にやりがいを感じさせてくれます。
人間性の低い常連さんは、スタッフにストレスを与えます。
人間性の低いお客様は、他のお客様に悪影響を及ぼします。
人間性の高いお客様を増やしていくことが、スタッフ全員のモチベーションアップに繋がり、スタッフの定着率もあげてくれます。
企業の目的は存在意義の追求でなければ、安定成長にはなりません。
皆さんの会社は誰のための存在意義の追求ですか。
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