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上海の改善スピードはとてつもなく早かった!

SPECIAL

現場改善コンサルタント

柿内幸夫技術士事務所

所長 

メーカー企業の現場改善指導と、「儲かる新たなモノづくり」体制を指導する辣腕コンサルタント。全社員が一丸となって改善する「KZ法」を体系化。ライバル企業に対して圧倒的な差を生み出していく体質改善指導に、全国から指導依頼が集まる。

上海交通大学で講義をすることになり先週末は上海におりました。

上海には約一年前に行っています。これまでも中国の変化の速さには驚かされているのですが、今回もたくさんの変化を見てたいへん驚いて帰ってきました。

一つは道を走っている自転車がとても増えていたこと。それも数種類の同じ色・同じ形の自転車です。案内の方に聞くとレンタル自転車であり、この半年で急に普及したとのことです。日本にもレンタル自転車はありますが、私の知っている日本のレンタル自転車は決まった場所に置いてあって借りる場所と返す場所は決まっています。そして観光地にある場合はけっこう高額です。

上海のレンタル自転車は場所の制約は全く無し。アプリを開くと写真1のように自転車が置いてある(乗り捨てられている?)場所が示されます。そこでスマホ画面で自転車を借りたい場所をタッチして申し込むと、レンタルされる自転車の番号が示されます。マップに従ってそこに行ってみると写真2のように自転車が並んでいたり、あるいは全くなんでもないところにポツンと乗り捨てられていたりします。そして写真3にあるようにその番号の自転車を見つけてQRコードをスマホで読むと鍵が開くという仕掛けです。

 

レンタルを終えるには自転車の鍵をかければそれだけでいいそうです。値段は何と30分で2人民元、約33円です。スマホから自動でお金が引き落とされます。

もう一つの驚きは電子マネーの普及です。私は二日間のみの滞在だったので案内の方にすべてお世話になってしまったのですが、タクシー、食事(小さな定食屋で昼色、豪華なレストランで夕食、喫茶店でコーヒー)、買い物(コンビニでジュース)、ホテルの支払いなどすべてスマホ決済でした。その方以外にコンビニで買い物をしているお客の支払いを眺めていたのですが、老若男女だれも現金やカードを使っていませんでした。みんな「Alipay」、「Wechat pay」あるいは「Apple pay」だそうです。

これまで中国には「ずいぶん追いつかれてきたなあ」と思うことが多かったのですが、今回は「ずいぶん先を行かれちゃったなあ」と思ったのです。できない理由を言わない、やる方法を考えることを改めて自分に言い聞かせました。
 

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