【No.4】社長のクールビズの基本2017
「クールビズの服装は、今でも悩みます――」
2005年からスタートしたクールビズですが、実施期間はその年によって違い、2017年は5月1日~9月30日までとなっています。業界・職種を問わず、クールビズは定着しましたが、このビジネスでの“軽装”に悩む人は少なくありません。それはどこの社長も同じで、先日も社長自ら「何が良くて、何がダメなのか、よくわかりません!」との声がありました。
本来、暑い時期に少しでも涼しく快適に過ごせる服装、スーツでなくても、ネクタイを締めなくても、この時期は良いということでした。とはいえ、環境省が先導してもビジネスの現場は相手があることですので、社長をはじめリーダー層にはある程度のガイドラインが必要となります。この現場でのガイドラインが明確に見えないということでしょう。
スタート時は、スーツの上着を脱いでネクタイをはずしただけ、休日のゴルフウエアのまま、という姿も多くありました。スーツ慣れした人ほど、上下違った装いをすることに自信がもてず、苦手意識がある人が少なくありません。トレンドや若手とはちょっと違う、社長のクールビズのはずしてはいけないポイントを確認しておきましょう。
社長が気づかうべき、クールビズの基本を3つあげておきます。
<ポイント1> いつでもジャケットは着られるように
実際はまだまだいらっしゃるようですが、リーダー層であれば、スーツの上着を脱いで、ネクタイを取っただけの装いをクールビズと言ってはいけません。スーツは上下で着るものであり、ただでさえパンツのほうが傷みやすいはずです。真夏の汗をかく時期にパンツだけ着用頻度が高いと、パンツの傷みばかり進んでしまい、スーツ上下で着るときに違和感が出てしまいます。クールビズ用のジャケットとパンツは、スーツとは別に用意するのは必須です。
ジャケットは常に着用している必要はありませんが、いつでも着られる準備をしておくことは社長をはじめリーダー層には重要です。突然の来客やお客様への謝罪など、予定外のことが起こったときにも、シャツの上にジャケットを着るだけで、きちんと感が大きく違います。基本は、ブルー系のジャケット、グレーのパンツが応用がききます。
<ポイント2> 下着はVネックの袖なしを
クールビズが定着したことから、下着の機能性の高さは年々進化しています。防臭機能、速乾機能などを考えると、毎年買い替えるべきアイテムの第一は下着かもしれません。ヨーロッパと違い、高温多湿の日本の夏には下着の着用は必須です。下着を着ることで、汗でぴったり肌に張り付いたシャツ姿になることは防げます。
第一ボタンをはずしたシャツの襟元のVゾーンから、下着が見えていませんか? ブルーのシャツの襟元から白の下着が見えている・・・・・・結構、よく見かけます。下着の襟元の形が丸首では、どうしても見えてしまうことがあるので、下着は「Vネック」の「袖なし」を選びます。半袖の下着がシャツに透けるのも・・・・・・スマートではありません。
<ポイント3> ボタンダウンは万能ではない
クールビズ時期、ボタンダウン(襟先をボタンで留めるタイプのシャツ)の着用率がグンと高くなります。ボタンダウンのメリットとしては、ネクタイをしなくても襟元がくずれにくいこと、最近は豊富なデザインでおしゃれ度がアップした(ように見える)ものが、お手頃な価格で手に入りやすくなったことが理由でしょうか。
ですが、クールビズ=ボタンダウン、ではありません。そして、デザインやボタンの色や形が凝ったものであるほど、カジュアル度は高まります。真夏でもきちんと感が求められるシーンはありますが、そんなときはボタンダウンシャツはNG。ネクタイをしなくても襟元がくずれない、襟の高さがあるデザインのシンプルなものがきちんと見えますので、こちらを着用してください。
当然ながら、企業の顔である社長は、盛夏であっても「涼しさ」と「きちんと感」の両立が必要になります。上記の3つは、どれも基本ばかりですが、あえて知っておくべきクールビズのポイントをご紹介しました。
改めて、「社長、夏の“涼しさ”と“きちんと感”の両立、できていますか――?」
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