営業力に頼らず、ヒット商品を生み出すコツ
ヒット商品には、ある一定の法則が働いています。
それは「消費者が、これまで解決できなかった問題があり、その問題と解決がシンプルなコミュニケーションで理解できることです」
そのためには、まず「市場の常識とは、真逆の商品から発想する」というアプローチが有効です。
「何それ?」
「知りたい!」という聞き耳を立てる人の絶対数が増えれば、必然的に見込客は増えていくからです。
ほかほか弁当の創案者は、意図していたかどうかまでは分かりませんが、まさに「市場の常識とは真逆の商品」を発想しました。
ほかほか弁当が世に出る前は「弁当は家で作って、外に持っていくもの」でした。
それを、「家に持って買えるもの」へと、真逆の発想をしたわけです。
回転寿司の創案者も同じです。
寿司は「オーダーを受けてから握るもの」という常識から「握って並べた商品(寿司)をお客は選ぶもの」に変えました。(今はオーダーが主流ですが…)
私がお手伝いしているサプリメントメーカーさんが、一昨年に出して大ヒットした「飲む日焼け止め」もまさに同じアプローチ。
「日焼け止めは塗って、肌を保護するもの」という常識を、「身体の内側から日焼けによる害をブロックする飲む日焼け止め(BE-MAX the SUN)」を発売。エステサロン経由で発売し、9万箱のヒット商品になりました。
もちろん、常識と真逆の発想は「聞き耳を立てる役割」しかないので、ニーズの喚起までには及びません。
従って、売れる商品に仕立てるためには、聞き耳を立てたあとに、これまで解決できなかった問題に気づいてもらう必要があります。
ほかほか弁当であれば、
- 仕事終了後の貴重なプライベート時間が、料理を作る時間が食われている。
- 限られたお昼休憩が、ランチ時の混み合う食堂で時間を浪費されている。
回転寿司であれば、
- 大好きな寿司が、低生産性フォーマットのために、高単価で日常的に楽しめない。
日焼け止めであれば、
- 日焼け止めを塗っても、汗などで剥がれてしまい数時間置きに塗り直しが必要。
などなどの問題点があり、それを克服する商品だとスムーズに認知されたために、ヒット商品となり、世の中に定着化していきました。
こういった商品を創案できれば「売らずとも売れていく」商品へと昇華していきます。
限られた予算と人員で、次なる事業を柱となるヒット商品を生み出すための有効なアプローチであり、最も短期に現金化しやすい商品企画の発想法。
ぜひ、御社でもトライしてみませんか?
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