売上が伸びるときの吉兆
「先週までは絶好調だったんですが、今週に入って注文件数が少ない日があるんです。大丈夫でしょうか?」。これは、出前・宅配を新しく導入した社長からいただいた電話での一言でした。
実は、出前・宅配を始めてしばらくすると、このような質問が多くなります。一生懸命に出前・宅配づくりに取り組んで来たわけですから、1日でも結果が出ない日があれば不安になります。
しかし、売上が伸びていくときには共通したパターンがあり、このような質問が出るということは、売上が伸びるパターンに当てはまっている証しなのです。
出前・宅配をはじめるときには、販売促進をします。カラーメニューをポスティングしたり、チラシを新聞に折り込みます。SNSで告知をして、HPを制作して、出前館などのポータルサイトにも登録して、いよいよスタートです。
導入初日は、最初の注文が入ってくるまでは、ドキドキものです。「本当に注文があるのだろうか?」「もしも、電話が鳴らなかったら・・・」と心配になることもあります。
でも大丈夫、心配は無用です。1件目の注文が入ったあとは、順調に注文が入ってきて、手応えを感じていただいています。ちゃんとシクミができていますがら、当然と言えば当然のことです。
しかし、あるとき注文件数が少なくなる日が出てきます。「今までは順調に来ていたのに、どうしてだろう?」「商品が良くなかったのかな?」と疑心暗鬼になってしまうこともあるでしょう。
そんなときには「これは、いたって普通にあることです。どの店も経験する通過点ですから、心配はいりません。たとえ注文件数が少ない日があっても、注文件数が多い日があるのですから、何の問題もありませんよ」とお答えしています。
出前・宅配を始めて間もない頃は、客数がそれほど多くはありません。お客様がお店や商品に満足をしていても、毎日注文する方は少ないのです。
ピザにしても寿司にしても、月に1回コンスタントに注文をする人はわずかですから、再注文をするまでには、一定の期間が必要になります。
出前・宅配をはじめたばかりの頃は販促の効果もあってある期間に注文が多く入ってきますが、次に注文するタイミングまでには空白の時間ができてしまいます。
そのため、注文が多くなったあとには、注文の少ない日が出てしまうのです。ちょうど、注文の非常に多かった日曜日のあとの月曜日に注文が減ってしまうのと似ています。
注文件数を安定させるためには、既存客の注文頻度を高めて、リーピーターを増やしていく、固定客化戦略を実行しながら、営業を続けていくことが大切です。
すると、総客数も増え、お客様が注文するタイミングも次第にばらついてきますから、注文件数の少ない日も減ります。出前・宅配の認知度も上がっていき、注文件数も売上も増えていきます。
出前・宅配をはじめたばかりの頃は、注文件数が多い日もあれば少ない日もあって、売上は正比例で伸びていくわけではありません。売上は上がったり下がったしながら、上へ上へと向かって伸びていきます。
これはどの店も通る道であり、売上が伸びるときの吉兆です。
春、いろんなことがスタートする季節です。
あなたの会社やお店でも、安定感のある出前・宅配をはじめてみませんか?
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