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潰れない会社づくりに不可欠な社長の考え方

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ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

突然ですが、あなたの会社の月次決算は、大体どのぐらいのスピードで仕上がりますか?

早い会社ですと、3営業日だったり、5営業日だったり、中には、「翌営業日には、月次決算が締まる」という会社もあります。遅い会社ですと、20営業日だったり、あるいは1ヵ月だったり、中には「月次決算はやっていないから1年後」という会社も散見されます。

しかし、面白いもので、月次決算のスピードは、会社の「財務」にも大きく影響してきます。

月次決算のスピードが速い会社は、社長自身が会社の数字を大事に扱う傾向にあります。そのような会社は、社長だけでなく社員全員が会社の業績に対する関心が高いですから、必然的に経営状態も良くなりますし、万が一、経営が苦しくなったとしても、意思決定のスピードが速いですから、すぐに会社を立て直すことだってできます。

その一方で、月次決算のスピードが遅い会社は、社長自身が会社の数字に無頓着な傾向にあります。あるいは、社長自身が数字に弱いことが原因で、経理担当者や顧問税理士の都合のいいようにされてしまっていることが見受けられます。

このような場合は、社長自身が自分の会社の状況をタイムリーに把握することができないことので、往々にして経営判断が遅れがちです。その結果、経営がますます苦しくなっていくという悪循環にハマっていきます。

実際に、銀行からの借金が返せなくなって立ち行かなくなってしまうような再生企業の9割以上が月次決算に1ヵ月近く、あるいは1ヵ月以上の時間を有しているという現実を、私は実務の現場で嫌というほどみてきました。

大切なことは、「月次決算は、社長の将来の経営判断に関わる重要な数値情報である」ということを、社長自らが強く認識するとともに、経理担当者にも正しく認識させなければならないということです。そして、社長自身が、「5営業日以内に」「経営判断に使えるデータで」月次決算を締めることを決定することです。

そして、最も重要なことは、「強い財務の会社になる」ということを社長自身が決めることにあります。財務は、経理担当者や顧問税理士の仕事ではありません。あくまでも、会社の未来をつくるための社長のための実務であるということを、まずは社長自身が深く認識すべきなのです。

ダイヤモンド財務®コンサルタント
   舘野 愛

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