カウンセラー起業で成功を手繰り寄せる思考術
「カウンセラーは心の専門家なのに、なぜ自分自身を成功させることはできないんですか?」
カウンセラーは一般の人と比べると、他人を導くことに長けています。人の心を癒す仕組みを学び、その方法を実践できるように訓練されているので当然のことですよね。
マイナス状態の心をゼロに持っていくことや、近年ではコーチングの要素や成功法則を取り入れて、マイナスからゼロ、そしてプラスの状態に心を導くカウンセリングを提供している人も増えてきました。
実は冒頭の言葉は、私のカウンセリングに来ていた経営者の言葉です。このクライアントさんは、繁盛している飲食店を複数経営している人(Kさん)で、従業員や家族との人間関係について相談に来られていました。
Kさんはとても熱心にカウンセリングの課題をこなしていたので、従業員の信頼を取り戻し、ご家族との絆を深められるようになりました。カウンセリングの手法を今後の経営にも活かせると考えたKさんは、その後私のカウンセラー養成講座を受講されたのです。
受講中にカウンセラー業界の実情を知っていく中で、冒頭の言葉が出てきたのです。Kさんとしたら、カウンセリングの手法は、スタッフさんとの関係を強固なものにできるものであり、ご家族との関係を深めるものであると同時に、自分自身の心を大きく変えるものとして、受け止めていました。
そして、自分を変える手法を店舗の売り上げ拡大にも活用することができて、大変満足されていました。
それなのに、数々の優れた手法を手にしているカウンセラーが、なぜ開業しても上手くいく人が圧倒的に少ないのか、理解に苦しんでいるようでした。
人を良い方向に導くことと、経営が上手くいくことは性質が違うと言われれば、それまでです。でも、本当に違うものなのでしょうか?
もちろん、得意分野はそれぞれあるでしょう。どうしても経営、ビジネス、お金となると苦手意識がでてくる人もいるはずです。かつての私もそうでした。
でも、天才的な経営者になる必要は、全くないのです。そこそこ上手くいく経営者になればいいだけなのです。月50万や100万であれば、そこそこビジネスで上手くいってしまうのです。
これは、カウンセリングでも同じですよね。コミュニケーションで悩んでいるクライアントにカウンセリングを施すケースで、コミュニケーションの達人になってもらう必要はないはずです。人の目を気にして自分の意見が言えずに、ストレスが過剰に溜まっている状態だったクライアントを、かなり楽に会話できるくらいにまで導いていくことをしているのです。そのレベルで十分なのです。
開業して成功していくのも全く同じです。そこそこのレベルで十分です。開業して成功するまでの、道筋はすでにあるのです。先人たちが数々の失敗を繰り返して、知恵を絞りながら、成功までの軌跡をすでに描いてくれているのです。あなたは、ただそれを実直に実践していけばいいだけです。
開業する段階のカウンセラーと話をしていると、ほとんどの方が過剰に構えすぎているような印象を受けます。あなたも私も天才経営者を目指す必要はありません。したがって、天才的なひらめきは必要ないのです。肩の力を抜いて楽にいきましょう。もちろん、行動量はたくさん必要ですけどね。
「なぜ、人を導くことができる心の専門家であるカウンセラーが自分を成功に導くことができないのか?」
もう、答えは出ていますが、「開業して成功する」「経営」のイメージをネガティブな価値観のフィルターに通しているのです。
カウンセリングの現場では、ネガティブな価値観で生きてきたクライアントを楽に生きていけるようにポジティブな価値観に変えていくことをしていますよね。
カウンセラーによって、習得している手法は異なるでしょうが、根本は同じです。クライアントにしているのと同様に、自分自身の価値観を変えるように促していきましょう。
自分自身に価値観を変える手法を提供することで、経営に対するネガティブなイメージは必ず変化してきます。そして、カウンセラー自身に変化が起こると、カウンセリングの技量も大幅に高められるのです。そうなると、リピート率の向上、そして売上安定につながってきます。
ぜひ、経営やお金、集客についての捉え方を変えるために、自分自身に心理療法を施してみてください。きっとそこから未来が開けてきますよ!
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