カウンセラー開業後、あなたの成功を妨げる悪しき面とは!?
「ヤバタさん、毎月30万くらいの収入になってきたのですが、そこから上に行くにはどうしたらいいでしょうか?」
先日、開業して2年経つカウンセラーさんがご相談に来られました。とても勉強熱心な方で、集客の知識もWebの知識もかなりのものです。
話を聴いていくと、周りのカウンセラーよりも売上が出てきて、少し気が緩んできている部分があるとのことでした。売上がゼロの時の必死さが影を潜めてきたというのです。
この話を聞きながら、私も過去の自分と重なる部分があることに気が付いたのです。これは、誰もが通る道だと思ってください。せっかく成功しかけているのに、なぜ足踏みしているのか。なぜ、このようなことが起こるのか?
それは、少し成功することで、うれしくて誇らしい気持ちが沸いてくるのと同時進行で、その成功を妨げる悪しき面も育ってくるからです。
これは、潜在意識の現状を変えたくないという働きによるものです。
ゼロから売り上げていくことは、喜ばしい変化です。でも、水面下では同時にその変化を食い止めようとする働きも出てくるのです。 変化を食い止める働きを、ここでは「悪しき面」と言っておきましょう。
悪しき面の表れ方は、人それぞれです。例えば・・・
- やる気が低下していく
- まだ売れていない人を見て、馬鹿にしてしまう
- 会社勤めの人をみて、「なぜチャレンジしないのだろう」と疑問を抱く
- 威張るようになる
- 家族に対してイライラする
このような感じです。こういった悪しき面は誰にでもあります。
「いや、私にはそんなものはありませんので、関係ないですね」と思われる方もいるかもしれません。でも、必ず悪しき面はあると断言しておきます。悪しき面は全くないと本気で思っている人がいたら、私はその人を疑ってしまうでしょう。むしろ、カウンセラーには向いていないとすら思ってしまいます。
なぜなら、カウンセリングの現場では、クライアントが元気になってきたとたん、再び落ち込んでしまう。あるいは、カウンセラーに不信感を抱くといった反発は、度々起こることだからです。こういった悪しき面は誰にでもあるのですが、逆に言うと悪しき面が出てきたということは、成長しているという証でもあるわけです。
怖いのは、悪しき面を放っておくと、どんどん増幅していくということです。
カウンセリングにおいても、自身のビジネスの成功においてもこういった悪しき面を成長させないようにするために大切なことがあります。
それは何でしょうか?
それは、成長すると必ず悪しき面が出てくることを、あらかじめ知っておくこと、です。そして、それに適切に対応していくことです。
悪しき面が種のうちに気づいておいて、軌道修正できるようにしておくのです。これはカウンセリングでも同じですね。クライアントに気づきを促し、自分で人生の舵取りができるように導いていくわけです。
成功のプラスの面だけに目が行きがちですが、それだけでは長く成功し続けることはできません。必ずマイナス面にも目を向けていくという意識付けが大切になります。
とても大事なところなので繰り返しますね。
誰にでも悪しき面があることを、まずはあらかじめ知っておくこと。そして、ビジネスの成長に合わせて、悪しき面の芽が出ていることに、いち早く気づくことです。
威張りたくなる場面、慢心する気持ち、見下す心。小さな芽のうちに、摘んでおくことです。
悪しき面が大きく育たないようにするには、謙虚な心をより強く意識していくことが大切です。決して正当化してはいけません。
簡単に威張れるような人たち。例えば、子供やパートナー、部下、後輩、お店の店員、宅配便の配達人等。傲慢になっても問題になりにくい人たちに対して、意識して謙虚な気持ちで接するということです。
私が尊敬する人たちは、皆驚くほど謙虚な人ばかりです。もっと偉そうにしていても誰も文句は言わないのに、決して傲慢な態度は表さないのです。
それほど売れていない時は、悪しき面が目立ちません。それゆえ気づきにくいのです。それが、売れてくるにつれて、悪しき面が水面下で成長していくのです。じわじわと気づけないくらいのスピードで増殖していきます。
そして、巨大化した悪しき面に気づいたときには、自分ではどうしようもないくらいまで育っていることだってあるのです。
一時期成功したけど一気に失墜する人などは、その典型的な例です。芸能人でもいますよね。売れたけど、そこから一気に素行の悪さが目立ってしまい、追い詰められてしまう。悪しき種は、売れる前からあったのです。売れていなかったから、それほど注目は浴びないため咎める人はあまりいません。売れたから、悪しき面も拡大されてしまうのです。
逆に言うと、最初から悪しき面に意識を向けて、それに対処するようにしておくと、成長スピードが最大になるということです。
あなたは、自分自身の悪しき面から目を背けて、都合のいいところばかりを見ていませんか?
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