第33号:目的意識一つで経営は驚くほど変わる
「これからどんなビジネスをすれば成功できますか」と質問されることがよくあります。しかし、どんなビジネスにも成功する会社と失敗する会社があります。つい最近まで好調であった業界も、一瞬にして厳しい競争が始まり、儲からなくなってしまうのが今の世の中です。
例えば飲食業界では、最近までバル業態が好業績でしたが、あっという間に店舗が増えてしまい、今は価格競争が激しくなっています。ビジネスホテルであれば、インバウンドの影響でつい最近までどこも好業績でしたが、すでに飽和状態になりつつあります。
従来のビジネスモデルは、時代のニーズを先読みし他社にない商品やサービスを提供することで勝てたのですが、そのビジネスモデルでは、もはや束の間の成功にしかならないのです。
これからの時代は「何をするか」ではなく、「何のためにするのか」ということが大切なのです。どんな業界でも成功している会社とうまくいかない会社があるからです。
成功している会社は、顧客との良好な関係を継続的に保ち続け、リピート、口コミ、紹介が起きています。一方、うまくいかない会社は、お客様の期待に応えることができず、お客様との継続的な関係を保ち続けることができていません。
あなたが今ビジネスをしている業界の先行きに、不安を感じるとするならば、他の業界に行くことを考えるのではなく、まず自社の業界に求められる顧客のニーズがどのように変化してきているのかを理解することが先です。
それにより、お客様の本当の問題は何であったのか、その様々な問題の中で、自社が解決できることは何なのかということを考えることが重要です。
会社の存在意義は、お客様の問題を解決することに在ります。お客様のどんな問題を解決し続けていくのかが、会社の目的でなければならないのです。この目的を明確にすることで商品やサービスといったものをはじめ、何をどう改善していくのかが明確になってくるのです。
あなたは、あなたの経営の目的を明確にしていますか?経営の目的を明確にすることで、お客様にも、あなたの会社の価値が伝わりやすくなります。それがお客様に高い満足を提供することにつながり、お客様の信頼や尊敬を集め、会社は永続的に繁栄していくことができるのです。
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