第46話:弱者の5大戦法で今年の飛躍へ
「うちではランチェスター戦略を実践しています!」「弱者の戦略としてランチェスター戦略は必須だと思います!」「ランチェスター戦略は以前から学んでます!」など… 業種・業界・企業規模を問わず、経営者・管理職など多くの方から認知されているランチェスター戦略。
その一方で、少しでもランチェスター戦略を学んだことがある・知っている方からは「ランチェスター法則、ランチェスター戦略、ランチェスター経営、これらは同じではないんですか?」「ランチェスター戦略=弱者の戦略ではないのですか?」という類の質問が多いのも事実です。これらの質問に対する答えは全て「間違った認識」であり、要は認知度の割に正しく理解されていないのです。
ランチェスター戦略という戦略論の一例を挙げましたが、さらなる事業成長・企業発展を考えない経営者などいるわけがありません。ところが、事業成長・企業発展に不可欠な戦略論(=社内の共通言語)がない...という中小企業が多いのも事実です。「共通言語」があれば、現場で判断できる基準ができますが、「共通言語」がないと全ての判断が勘になります。そして、勘で判断する経営は必ず企業が傾きます。
経営の視点で見れば、知っているか否かという「お勉強」のレベルではなく、「正しく理解したことを実践し成果につなげる」という結果が出なければ意味がありません。今回は仕事初め一発目のコラムです。貴社の今年の飛躍を祈念し、明日からでも使える戦略(=社内の共通言語)として「競争戦略のバイブル」「弱者必勝の法則」と言われているランチェスター戦略を紹介し、その重要なポイントについて、わかりやすい動画でお伝えします。
数ある戦略論の中でなぜ、ランチェスター戦略なのかというとその理由は3つあります。
1)中小企業に合っている
ランチェスター戦略は「弱者の戦略」と「強者の戦略」の2つに分かれますが、ランチェスター戦略では弱者を市場地位1位以外の全てと定義づけている。ほとんどの中小企業が弱者に該当するので、まさに中小企業のための戦略である。
2)わかりやすい・取り組みやすい
ほとんどの戦略論が「経営レベル」のものであるのに対して、ランチェスター戦略は「現場レベル」のものでわかりやすいので、全社一体となって取り組むことで成果を出しやすい。
3)市場縮小の時代にあったやり方
今までは市場が伸びていく中でのやり方であったが、これからは市場縮の中でいかに売上を伸ばしていくかが問われており、ランチェスター戦略は、市場地位別における勝ち方の原理原則を指導原理としているので、これからの時代にあった戦略である。
またトヨタ、ブリジストン、キャノン、HIS、ソフトバンク、アシックス、ソニー、アサヒビール、ドトールなど… 多くの企業が導入し結果を出している実証済みの戦略である。※順不同
このように本当に使える戦略論であるからこそ多くの書籍が出版され、店頭に並んでい流のですが、正しく理解されていないのが現状です。なぜ、正しく理解されないのか?ということに関しては、スペースの都合上、本コラムでは割愛しますが、正しく理解して、明日からでも使えるように、是非下記の動画で確認してください。弱者の戦略と強者の戦略は180度異なる戦い方になるので、わかりやすく対比した形で解説してます。
1)ランチェスター戦略、2つの基本戦略
弱者の基本戦略と強者の基本戦略
動画の再生はこちら(成長戦略TV 第14回)
2)弱者の5大戦法と強者の5大戦法
①局地戦と広域戦
動画の再生はこちら(成長戦略TV 第15回)
3)弱者の5大戦法と強者の5大戦法
②接近戦と遠隔戦
動画の再生はこちら(成長戦略TV 第16回)
4)弱者の5大戦法と強者の5大戦法
③一騎討ち戦と確率戦
動画の再生はこちら(成長戦略TV 第17回)
5)弱者の5大戦法と強者の5大戦法
④一点集中主義と総合主義
動画の再生はこちら(成長戦略TV 第18回)
6)弱者の5大戦法と強者の5大戦法
⑤陽動戦と誘導戦
動画の再生はこちら(成長戦略TV 第19回)
いかがでしたでしょうか?弱者の基本戦略と強者の基本戦略をベースに、弱者の5大戦法と強者の5大戦法をそれぞれ対比させると、その違いが良くご理解頂けたのではないかと思います。
多くの中小企業において、社内共通の言語となる明確な戦略がありませんが、ランチェスター戦略に限らず、何かひとつ明確な戦略を社内に浸透させ、今年の飛躍、事業成長・企業発展の糧として頂きたいと思います。改めて、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
※ランチェスター戦略にご興味のある方は、こちらをご参照ください。
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