年初の目標を達成する人、経営計画書の目標が達成できる会社に共通して言えること
「今現在、これを実現できれば、会社を大きく飛躍させられることとは何ですか?」
「今期、絶対に達成すべき目標は何ですか?」
この質問を、コンサルティングの場では絶えずさせて頂きます。
本当に重要なことを選び、その達成のために全力をかける、これが、銘社長や急成長企業の社長の発想であり、行動です。
その社長にとって、今期それが達成できなければ、他の目標をいくつ達成しても、意味がない一年になる、それほどに重要な目標であり、それほどの思いで目標を選ばれております。そして、毎日の多くをその達成のために、注ぎこみます。
そして、そんな社長は知っています。
『バランスの取れたところに、偉業はなし』ということを。
人は追い込まれた時にこそ、考え続けるところにこそ、素晴らしいアイディアが降ってきます。バランスの取れた生活、余裕のある納期、一見良いように見えても、そんな条件下では、本当にすごいモノが生まれることはありません。
芸術家、デザイナー、建築家、作家、経営者、政治家、、、一流は誰もが、『バランス』を選びません。プロスポーツ選手の生活は、食事、休息まで、到底バランスの取れたものではありません、すべてをそのために組み立てます。
何かを選ぶと言うことは、何かを捨てるということを意味します。その選ぶものが、大きなものであるほど、捨てるものは多くなります。逆を言えば、その思い切って捨ててきた人が、銘社長であり、捨ててきたからこそ急成長ができるのです。サッカーもやって、テニスもやって、マラソンもする、それでは、どれも中途半端に終わります。
バランスの取れた〇〇、などという発想は、社長には必要ありません。しかし、現在の売上げや自社のサービスの質は保つ必要があります。また、それを望まない人にそれを望むことはできません。また、それのために、健康や家族との時間を犠牲にすることはできません、それこそが自分のその頑張りを支えてくれるものです。これらに対しては、壊れないぎりぎりのところで修復に入る、ということになります。
「今現在、これを実現できれば、会社を大きく飛躍させられることとは何ですか?」
この答えに、社長は即答できることが重要です。それを即答できるということは、絶えずそれに向けて考え行動しているからこそです。
そして、その答えは、必ず「外」にあります。それを実現できれば、外部に対して大きなインパクトを与えることができます。それゆえに、自社を飛躍させることになるのです。
- 新規事業の立上げ、事業モデルをつくる
- 現在開発中の新技術を確立し、試作の受注を得る
- 隣の県に新しい拠点を設ける など。
この問いに対し、「社員教育」や「右腕」、「経営計画の作成」や「PDCAを回す」など、を上げるようなら、再度の検討が必要になります。
社員教育や右腕とは、先の「外」の目標の達成に必要な要素であり、その過程で得るモノなのです。「経営計画書の作成」や「PDCAを回す」も同様で、これは目標達成の手法です。
今年は、自社を大きく飛躍させるために、どんな目標を設定するのか、その目標が達成されなかったら、他の目標をいくら達成しても、今年一年は無いものとなるほどの目標は?
年初の目標が達成できない人、経営計画書の目標が達成できない会社に共通して言えることは、「目標が多すぎる」と「目標が抽象的」であることです。
逆に、年初の目標を達成する人、経営計画書の目標が達成できる会社に共通して言えることは、「目標が少ない」と「目標が具体的」なのです。
この質問をより正しく表現すると、「今年は、大きな飛躍のために、何を捨てますか?」になります。
書初めや神社の絵馬に社長が書くものは、象徴的な、「初志貫徹」や「飛躍」などではありません、ましてや、「家内安全」でもありません。
具体的に、「新規事業の立上げ、事業モデルをつくる」や「現在開発中の新技術を確立し、試作の受注を得る」となります。それを宣言し、一年間、「初志貫徹」、「進取果敢」の姿勢で取組むのです。
そして、妻には、日頃の感謝と引き続きのご支援を言葉で伝えるのです。
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