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儲かって資金も順調な社長がしている財務管理とは?

SPECIAL

10億ビジネスの経営数値成長戦略コンサルタント

株式会社ノグチ経理相談室

代表取締役 

同族会社の業績を、10億20億事業に成長させる「経営数値」コンサルタント。客数や客単価・生産性などの業績を現す数値と、財務諸表の数値とを統合させることこそ、同族企業の成長の根源であると、「儲かる社長が押さえるべき商売7つの数値の法則」として体系化。頼りになる指導と、評価が高い。

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「ほんとーにドヨーンとしているんだ。顔が下向きって言うのか、目が地面を見てるというのか、とにかく、上は見ていないよね。本人は気づいてないと思うよ。威勢のいい話もでるからね。でも周りはすぐにわかるよ、時期がきたな、税金と数字の時期だってね。」 

おカネの話は、ナイーブです。

外からはおカネの内情は見えないものです。

商売が大きく拡大しているのに、急に資金繰りが大変だという評判が立って、瞬く間に、店舗が閉店していたり、店長の羽振りが良さそうだったお店でもオーナーが変わっていたりします。資金の問題と後から知ります。

もう一つ、おカネについて奇妙な既成概念もつ経営者が多くいます。

「会社のお金の管理には、帳簿がつけられる人に任せれば、間違いなく成功するはずだ。」「帳簿が読める税理士に聞けば、経営はうまくいく。」といった考えです。

売上は営業マンに任せて、資金管理は経理担当者に任せて、事業計画は会計事務所の先生に任せている、経営者がしているのは、誠心誠意イイ商品をつくる職人仕事。

という会社は、私の知っている限り、儲かりません。

誠心誠意いい商品を作っている会社の社長、大抵 個人財産は増えていません。

自宅も、事務所も、ローンで支払中。

当然銀行借入は全部社長の個人保証付き。

奥さんの心配は、社長の体、生命保険でしか不安がぬぐえない。

ドヨーンとしている社長さんの会社は、決して売上不振ではありません。

取引先も、従業員も増えています。ですが、資金は増えていない。

会計事務所から、納税資金について概算の数字を伝えられ、経理担当者からは、従業員賞与資金と社会保険料の増加を聞かされ、なぜにお金がないのか理解ができず、銀行に話すにもどのように持って行けばいいのかと、不安になっているのです。

お金がないのに、なぜ税金がでるのだ?

お金がないとは、利益が出ていないことだろう。

利益が出ていないのであれば、税金は発生しないはずだ。

そもそも、通帳は信頼している経理担当者に預けて、不安のないようにしてほしいと頼んだし、足りなければ、個人の定期預金を解約もできる、と伝えてある。

毎月やってくる会計事務所の担当者は、「ハイ、試算表ができあがりました。」と報告して何も資金繰りに問題があるなんて言わなかった。

それなのに、、、、社長にとってある日突然の混乱です。

残念ながら、いつものコーヒーショップ・理髪店・同業社長などの周りの人達は、毎年恒例いつもの社長の混乱だと、見透かしています。

お金の管理を数字に置き換えると、とたんに情報が読めなくなる社長さんがいます。

商売の基本の数字、例えば 売上・粗利率・人件費など 人に言われるまでもなく理解しているものです。

「財務諸表」と名前が付くと自分の数字ではなくなってしまうのは、なぜでしょうか?

社長さんが、会社の状況についてまず確認する数字は2つあります。

  1. 売上高 
  2. 当座資金残高 

 

重要な2つの数字を見ているのに、「判断が肌感覚」という社長さんが多いのです。

売上が上がっていて、資金不安がなければ、当然、儲かっている。

売上が不振でも、資金不安がなければ、来月盛り返せばよし。

ところが、資金不安があると、とたんに一切のことが考えられなくなる。

特に営業が得意な社長さんは、不安と苛立で、売上に専念できなくなるものです。

不安解消で、ついつい借入が増えていく。

格好イイ社長になりたい、格好イイ会社にしたい、そうお考えでしたら、この「肌感覚」を数字に置き換える事です。 

見本はライザップです。

格好イイ=理想の体を数値に置き換えて、習慣・食事・身体の測定・運動量を決める、期間を決める。そして実行と日々の測定。

財務管理も基本同じです。

財務管理とは、事業のための必要な額の資金を調達する、その資金を回して目標とするリターンを得て、企業価値を高めていく活動を管理することです。

理想の会社の売上・利益率・とともに投資できるフリーキャッシュ額、最適な借入金の金額、人員配備など、数値にする事が、何より格好いいに近づく方法です。

格好イイには、会社の基準=数値目標が必要です。

目標がないと妥当かどうかは判定できなくなってしまいます。

リターンが高い企業価値が高まる会社にするには、全社員の活動が基準に添っているかどうかを確認するためにも、紙に書かれた「数値目標」が必要です。

資金計画にも、数値目標とすべき手順があります。

キャッシュを増やすにも、順番があります。

  1. 資産を減らす(棚卸資産・貸付金・売掛債権・遊休不動産・過剰設備)
  2. 売上の最適化(利益の最大化)
  3. 支出・税金の最小化
  4. 負債を増やす

おカネの集め方にも有利不利はあるのです。

お金を集めて→投資(支出)→収益(入金)→「元のお金」と「損益のお金」

これが、借入金で行われると、

お金を借りて→投資(支出)→収益(入金)→「借金は返して」「損益のお金」-金利

金利の分だけ儲けは少ないし、借金は返すから、手元資金は増えないのです。

借入はお金が増える順番から言えば最後の方法です。

計画がないと、一気に売上が上がり儲かった社長さんは、税金対策に資産を購入します。支払いをして費用をつくり出します。税金より高い費用の支出です。

計画がないと、収入の減少に伴い、投資も減少させて、結果として売上が上がらない状況を作り出します。

もっと残念なのは、収入の減少の原因を改善せず、支出はそのまま。結果資金不足倒産に至る場合です。

経営がうまくいっていると、資金が増えます。現金は経営の鏡です。

社長が押さえるべき財務管理とは、通帳の資金残高=キャッシュの元手を高め、売上を上げて、一ヶ月後の預貯金の残高を確かめ、増減の理由を各担当者から報告してもらい、理由の妥当性を確認し、手を打つ事です。

 

 

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