この時代を勝ち抜くマネジメントの転換とは?
経営者として時代に適合したマネジメントをしなければ、この時代は生き残っていけません。
しかし、私が様々な企業様に伺う中で、まだ、旧態依然としたマネジメントをし続けている企業様も多いのが事実です。
そのような企業様の課題の多くは、
- スタッフが定着しない
- 採用してもすぐに辞めてしまう
- スタッフの情報共有、コミュニケーション不足
- スタッフのモチベーションが上がらない
- 社内が元気がなく暗いイメージ
などが挙げられます。
これでは、スタッフの「やる気」が上がらないが上がらないのも当然と言えます。
以前は、「社員のやる気は社員1人1人が出さなきゃいけない」という時代でした。
それはやる気がない社員が居た時に、会社はそれも評価基準として、上司が「この社員はやる気が足りない」という評価を下すマネジメントがずっと続いてきました。
従って、やる気がない社員が居た時に悪いのは「本人」であり、評価を上げたければ「自分で自分のやる気を上げるしかない」というマネジメントです。
しかし、時代は変わり、スタッフ1人1人の力を最大限引き出し、企業の収益を最大化する上で、社員のやる気を出してもらうことは「重要な経営課題」であり、社員のやる気は「経営者の責任」であり、経営者が社員のやる気を引き出すマネジメントをしなければならない時代に移り変わっています。
それには、社員のモチベーションを如何に上げてやる気を引き出して楽しく仕事をしてもらい、本人の能力を100%発揮してもらうことが経営者の仕事です。
従って、社員のやる気は「本人の責任」から「経営者の責任」へと180度変わったのです。
これを理解して、それに向けたマネジメントを実践している経営者と理解していない経営者の違いが、大きな成果の差を生み出しています。
社員のやる気を上げるマネジメントとは、当然、処遇や評価などもありますが、サービス産業においては、
- 自社の考えに共感できる
- やりがいがある
- 任せてもらえる(権限移譲)
- 達成感がある
- お客様に貢献できる
などが挙げられます。
つまり、給与等の「物質的報酬」よりも、上記のような「精神的報酬」のほうが、スタッフのやる気を高めます。
例えばホテルリッツカールトンのスタッフには2000ドルの決裁権が与えられています。
お客様の為であれば、自由に使えるお金です。
それでお客様の記念日にケーキをプレゼントしたり自主的に社員が自由裁量で使える経費です。
これによりスタッフは責任感や、やりがいを持ちお客様のことを積極的に考え、行動できる一端となっています。
このようなマネジメントを如何に実践できるかが、
- 他社とのソフト面での差別化
- 社員の定着率の向上、離職率の低下
- いい人財の採用力強化
- 生産性の向上
に繋がります。
この時代を勝ち残る為に、マネジメントにおける大きな転換期を迎えています。
コラムでは書ききれませんので、興味のある方は、私の著書「人を生かして勝ち抜く最強マネジメント」を読んでみてください。
あなたの会社は、「人を生かすマネジメント」できていますか?
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