社長からスタッフまで持っている2つの共通価値
あなたの会社は、社内に浸透している共通の価値はありますか?
前々回のコラムで『何でもあるが、何にもない!』と書きましたが、まさに、世の中全体、特にサービス産業全体が専門店化しています。
品揃えを武器に何でも扱っていたファミリーレストランが、とんかつ専門店になったり、居酒屋も、比内地鶏専門店、北海道料理専門店、1軒目居酒屋など、専門店化が進み、何でも扱う総合店では、この成熟社会を生き抜けない時代が到来しています。
従って、商品だけではなく、企業の考え方や価値観そのものも明確化することでライバル企業と差別化をする要因になり得ます。
その上で、社内に浸透している共通価値は重要な役割を担います。
それは、経営理念やクレドであったり、行動指針ですが、その価値観を末端のスタッフまで理解して行動できるかがこれからの時代、他企業と差別化する上で重要な要素となります。
それは、マニュアルを守っていればいいという時代は終わり、マニュアルを超えた事案が起きた際に各スタッフが、自社の価値観に従って、マニュアル以上の行動ができるかかがこれからのソフトの差別化をする上で重要です。
そして、根本の部分で社内の共通価値化すべきものは『ホスピタリティ』の考え方です。
『ホスピタリティ』を社内に共通価値化することで、『顧客主義の推進』、『組織コミュニケーションの向上』、『スタッフロイヤリティの向上』に繋がり、最終的には生産性の向上、収益を最大化できる威力を持っているからです。
少なからず、組織の課題はどの企業にも存在しています。
それは『組織の壁』、『上司部下の壁』、『経営者と従業員の壁』等が挙げられます。
しかし、私が色々な方と出会う中では、基本的には社長はもちろん、管理職も、スタッフも日々お客様と向き合い、一生懸命働いていています。
しかし、それぞれの立場、言い分、自分にとって正しいことを主張するあまり、他部署、上司と衝突し、相手にとって不愉快な想いをさせてしまうのです。
そんな、社長も、管理職も、スタッフでも、誰もを繋ぎ合わせる共通価値が2つ存在しています。
それは、ひとつは、『この会社を良くしたい!』
もうひとつは、『お客様に喜んでもらいたい!』
このふたつです。
この価値は社長からスタッフまで共通の価値であり、誰もが例外なく想っている気持ちです。
これは、まさに『他社に貢献することで、自分の喜びになる』というホスピタリティの体現を意味しています。
従って、ホスピタリティを社内の共通価値として浸透することで、どのスタッフも『この会社を良くする=お客様に喜んでもらう』為に、全力を尽くすという社風に進化します。
これは、私のコンサルタントとしての活動の中で得たことであり、どんな酷い組織も、この2つの価値観は共通しており、このことを共有すると、皆、このことに気づき、目線が他部署や上司ではなく、お客様や仲間との協力体制に向くのです。
言われてみれば、当たり前の話しですが、実は、このことが共通価値化されていないのが現状であり、経営理念以前のお互いの想いを確認してひとつの方向に向かうというプロセスが重要です。
ホスピタリティを企業の共通価値化をして、組織力、顧客満足を高め、サービスで差別化を図る。
益々成熟化するサービス産業においては必須なプロセスです。
あなたの会社の共通価値は何ですか?
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