家族に起業を反対されたらどうするか
「ヤバタさん、カウンセラーとして開業したいのですが、家族から猛反対されています。どうしたらいいでしょう?」
カウンセリングの資格を取って、さぁこれから開業するぞ!と、心が最高潮に燃え上がっていた矢先、思いもかけず家族からの反対に合い、ショックを受けている方から相談をいただきました。
「もう、一気にやる気が下がってしまいました・・・」
とかなりショックを受けている模様。開業に対して尻込みをしてしまっている感じがしました。
「反対されたからといって、開業の夢をあきらめるのですか?」と尋ねてみると、
「なんとか説得したいのですが、どうしていいかわかりません」と途方に暮れているようです。
開業して成功カウンセラーになる過程で、周囲の反対よりも、もっと大きな壁がいくつも立ちはだかってきます。
周囲の反対は、開業においての一つ目の壁がやってきたにすぎません。この時点で心が折れていては、これからの長い開業カウンセラー生活を乗り切ることは困難になります。
あなたのところでは、あなたが独立開業することについて、ご家族の意見はどうだったでしょうか?
もし、全員が賛成してくれていたら、相当ラッキーです。日ごろから話し合いがなされていて、良好な関係なのでしょう。
家族でなくても、当時勤めていた会社の同僚や上司から反対されたという方もおられます。夢に向かって行動する姿を見て、やっかみの気持ちが沸き起こるのかもしれませんね。
カウンセラー講座の受講生同士で足を引っ張り合うといったことも耳にして驚きました。せっかく一緒に学びあった同士なのに、応援しあえないというのは寂しい限りです。
さて、私、矢場田のところはどうだったか?
それはもう、すごい反対がありました(笑)
圧倒的に賛成派より反対派が多かったのです。とてつもないほどの周囲の猛反対に合いました。
会社を辞めて起業するということを友人に告げると、
「お前、最低やな」、「身重の奥さんを働かせて、お前は好き勝手して」とひどく責められたのを覚えています。
今から思えば、会社を辞める時期が非常にまずかったのです。友人の言葉からもわかるように妻が妊娠している最中に会社勤めを辞めたからです。
中でも一番猛反対したのは、妻のお母さんでした。「また、何というタイミングで・・・」と絶句されました。
話し合いの結果、6ヶ月以内に仕事が軌道に乗らなければ、会社員に戻るという約束をさせられました。
一番傍にいる肝心の妻はどうだったか。
実は、妻だけは賛成してくれていました。だからこそ、私は周囲の冷たい視線をよそに自信を持って行動を起こせていたのです。
なぜ、賛成してくれていたのか。
それは、開業する2年ほど前から、起業についての勉強をしている私の姿を見ていたからです。
当時勤めていた会社も新規開拓がある営業職を今後の起業を見越して、わざわざ選んでいたことを妻は知っています。夜学で簿記3級の資格を取り、マーケティング本を読み漁り、着々と起業準備を進めていたので、妻からしたら、どこかの時点で「起業したい」と言ってくるだろうと容易に予測できたそうです。
しかし、元々妻は、「本当は公務員と結婚したかった」と度々いっているほどの安定志向の持ち主でした。
でも、目標に向かって、私がコツコツと準備している姿を見ていると、自然と応援したくなってきたと言ってくれています。「この人なら、なんとかやっていくのではないだろうか」という根拠のない自信もあったみたいです。
その後、周囲の猛反対はどうなったかというと、妻のお母さんとの約束通り、起業して6ヶ月で軌道に乗ったことで、何事もなかったように静まりました。
「やるとおもってたよ」「立地がよかったんじゃない」「奥さんのおかげやね」と、友人からは割と好き勝手に温かい声をかけてもらえました。
妻のお母さんは、それ以上きつくは言ってこなくなりましたが、やはり娘のことが心配なのか、度々どうなっているのかは聞いてきます。さすがに最近はもうありませんけどね。
私の場合は、パートナーが応援してくれて、周りの人たちが猛反対というケースでした。反対に私の友人の起業家は、逆にパートナーからの猛反対を押し切っての起業でした。
いずれにしても、全員が賛成してくれることなど「ない」と割り切っている方がいいですね。そう心がけておくだけでも、反対された時のショックが和らぎます。
そして、反対している人の理由を知っておくことがとても大切になります。
猛反対している人は、怒りが表に出ています。怒りという感情の裏には、不安や心配という気持ちがあります。
表面に現れている怒りの感情にとらわれずに、周りの人たちは自分のことを本気で心配してくれていると、捉えましょう。
妻のお母さんがまさしくそうでした。娘のこと、これから生まれる子供のことを真剣に心配してくれているので、今後の生活を考えると不安しか生まれないのです。なんとしてもそういった事態を避けるためには、怒りをもって反対するしかありません。
猛反対は、それだけ真剣さの表れです。
このように捉えることができると、猛反対も感謝できるようになるかもしれませんね。
反対する人は、心配や不安を抱えているわけですから、こちらはしっかりと、将来の展望を伝えることが大切です。そして、そのために過去にどんな準備をしてきたか、今どんなことをしているのか、粘り強く伝えていきましょう。
さらに重要なことは、言葉で伝えるのは限界がありますので、日々の行動で本気度を示し続けることです。
行動し続けているうちに、自然と応援してくれる人が一人二人と増えていきます。
周囲の人たちの応援を獲得するプロセスは、成功カウンセラーになるプロセスと同じですので、しっかりと最初の壁をありがたく受け止めて、乗り越えていきましょう!
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