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知的財産活用における「真の強み」~社長、ほんまに「ええとこ」は掘り下げないと見つかりませんよ!

SPECIAL

知財・ライセンスの収益化コンサルタント

株式会社 IPMaaCurie(アイピーマーキュリー)

代表取締役 

知的財産、マーケティング、マネジメント…を融合し、ライセンスによる収益を恒常的に得る仕組を創るコンサルタント。「見えない有益資産」である知的財産を見える化し、将来、億単位の収益向上に繋がる新たな収益力を引き出す独自の仕組みづくりに定評がある。

プレゼンテーション1

先日、知的資産経営のワークショップに参加し、被支援企業の立場で自社の「強み」=「ええとこ」を探す作業を仲間と一緒にさせてもらいました。

弊社は日頃、顧客企業の「強み」を「知的財産」というツールに変え、その使い方をアドバイスする仕事をしていますが、逆の立場で自社の「強み」を客観的に見直すことは今後の仕事に非常に役立ちそうです。

さて、その「強み」=「ええとこ」を表面的に見つけることはある意味簡単です。

例えば、「お客さんからこんな評価をもらっている」「公的機関からこんな賞をもらった」などなど。

しかし、それが本当の「強み」なのでしょうか?

拙著でも書かせていただきましたが、自社の知的財産の見える化をする上でもこの「強み」を明確にすることは非常に大切になってきます。

では、この表面上現れている「強み」はなぜ生まれたのか?

今までの企業経験から生まれた独自のノウハウ?

自らの性格?成功体験?

保有している資格?

等々、列挙できるかもしれません。

では、そうやって列挙した「強みを生み出すもととなった強み」はどうやって生まれたのか?

・・・という風に、どんどん「強み」を掘り下げていくことが必要です。

再度言いますが、抽出した「強み」は単に表面に現れているものだけで、真の「強み」は表に現れていない場合が多く、自社の「価値」を正確に表しているとは言えないからなのです。

一つ、仮想事例を考えてみます。

ある梱包材のメーカーがあり、大手電子部品メーカーに包装用パッケージを納品しているとします。その大手電子部品メーカーから依頼を受けると、パッケージ仕様等の打ち合わせを行い、仕様に応じたパッケージを試作し、各種試験を行い合格したパッケージを相手先に納品するという業務で、パッケージメーカーではよくある形態ですね。

この場合も、この会社が大手電子部品メーカーに採用されている「理由」があるはずです。

例えば、「この会社に依頼すれば、設計から試験、製造まで一貫してやってくれる。あたかも当社の梱包設計・製造部門の一つとして対応してもらえる」というのが採用理由だったとすれば、「ではそれはなぜ実現できているのか?」をまた深堀していくわけです。

それによって、自社の本当の「強み」(コア・コンピタンスと言ってもいいでしょう)をあぶりだしていきます。そして、その結果見つけた本当の「強み」と知的財産がどう結びついているのかを分析することで、自社の知的財産をどう活用していけばいいかもおぼろげながら見えてくるのです。

「なぜ?」「なぜ?」を繰り返して、本当の「強み」を見出してみましょう。

 

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