FCビジネスの健全な成長と多店舗展開
FCビジネスの健全な成長と多店舗展開
FCビジネスに参加した複数の飲食業を経営する経営者とお話をしていると、今だに本部批判が数多く聞かれる。常々FCビジネスの健全な発展はFCビジネスに携わる全ての人のおおきな責任であると申し上げていますが、そのような本部批判を耳にすると非常に残念な気持ちになります。
⬛ フランチャイズ選定の失敗パターンは
ある雑誌に、フランチャイズ選定の失敗パターンとは?というタイトルの記事がありまた。
そこには4つの項目が挙げられていました。
⬛ 一つ目 収益性・成長性のあるビジネスモデルではなかった
フランチャイズの事業自体が収益性・成長性がないと成果も上がりません。いくら事業計画で満足のいく売上計画があっても鵜呑みにしないことでしょう。ぜひ実際の加盟店が期待する成果を上げているか確認することです。JFAの倫理綱領にもあるように、本部の経験と実績による裏づけがあり、十分な情報提供がされているかは信頼出来ることの一つのバロメーターです。
⬛ 二つ目は フランチャイズ本部に指導力がなかった
これも多く聞く批判です。開店まではフォローがあったがその後本部の人間は全く来なくなった。来ても十分な指導をしてくれない。
フランチャイズビジネスはある意味コンサルティング事業・教育事業といえます。加盟店をサポートする能力がなければ加盟店は十分な収益を上げることなどできないのです。
本部直営店の収益は出ているが、加盟店の業績が思わしくない場合はスーパーバイザーの指導力が不足していることが考えられます。
ましてや、スーパーバイザーが存在しないフランチャイズシスムは最初から敬遠すべきです。またその指導内容も本部の説明だけでなく必ず加盟店の経営者(店長)の声を聞くことです。
⬛ 三つ目です 事業の特性と求められるマネジメントが自社の経営資源と合わなかった
加盟店側の問題によって失敗するリスクを避けるためには事業に求められるものと自社の方向性とあっているか確認が必要です。
自社の方針と加盟するFCシステムとの親和性です、この問題は次の経営理念・価値観の共有と相まって非常に重要な問題です。
皆様の会社に価値観、社風があるようにそれぞれのFCシステムの中でも求めれれるものがあります。当然ビジネスですから社員の仕事に取り組む姿勢一つからFCシステムの価値の共有を求められます。あまりにも違いすぎた時戸惑うのは現場の人たちです。
例えば、自社の中ではホスピタリティーを最優先と教育しているとします。新たに加盟したFCシステムはスピード最優先だったとします。あなたは従業員にどのように説明しますか。
この部分の親和性が取れないようであれば無理をして加盟することで社内の矛盾を生みます。慎重に対応することが必要です。
このことは、皆さんあまり話題になりませんがおおきな問題であると思います。その点マルチでFCビジネスに参加されている企業はどのように解決しているか参考になるかもしれません。
⬛ 四つ目は フランチャイズ本部の経営理念や価値観が自社と合わなかった
方向性が納得できないまま加盟しても事業を継続することは難しいでしょう。
ここはしっかりと確認をすることです。そして、自社の価値観と協調出来ることが何よりも重要です。このことはいろいろなシーンで問われてきます。ないがしろにできない部分です。
フランチャイズ本部も加盟店もお互いにしっかりと確認すべき点でしょう、ここで共通認識が取れ同じ方向を目指せなかったらお互い不幸になります。
⬛ FCビジネスの成功は誠実さと飽きない日々の地道な行動
FCビジネスの健全な発展におおきな役割を果たすのは、実はFCビジネスに加盟される皆様ではないでしょうか。しっかりと本部を精査し不十分な部分がある場合は加盟しないことです。人気がある、売れているようだとFCシステムの質・内容は別だということです。
また、FCビジネスを提供する本部として将来に夢を託して参入される加盟店に対しての責任があることを認識し、長い将来にわたってWin Winの関係をしっかりと築いていくことです。
フランチャイズシステムはすぐれていますが、しかし完璧ではありません。
このビジネスに関わる人たちの誠実さ、飽きない地道な日々の行動が必ずわれわれの夢を叶えてくれるシステム事業であるといえます。
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