コンサルタントの思考を見抜かなければ、業績向上は実現しない
ところでコンサルタントを使う時とは、どのような時ですか?──
一番多いケースは、「業績が低迷しているとき」…というのが、挙げられるかもしれません。売上を挽回したいときや、建て直しをはかりたい…という時に、コンサルタントを入れて…というパターンです。
「なんとかしたい…」という経営者の想いから依頼になっているのですが、ここでぜひご注意いただきたい点が一つあります。それは、「コンサルタントの口癖」です。人は誰でも、持っている思考回路が言葉によって表れるからです。
分かりやすく言えば、思考回路が悪い人には絶対に頼んではならない…ということです。会社が良くなるどころか、悪化することも珍しくないからです。
実は、「もっと業績をあげていきたい!」という、業績好調下での積極的な専門コンサルタント活用であれば、経営者の心理状態も非常に積極的なため、自然とコンサルタントの選別ができるので、ほとんど心配は無用となります。
この理由は実に単純で、プラス思考で堅実な業績好調を実現している経営者からすれば、「消極的、削減的、カット思考、シュリンク思考…」といったものに対して、本能的に避けてしまうからです。
これは、「向う見ずな積極思考」や「単なる楽観主義」といったものとは、まるで違うものです。しっかりとした土台があった上での発展への打ち手であるため、堅実な精神性と投資…という感覚と言えるでしょう。
経営は、現状維持を考えた瞬間から、確実に世の中の進歩、ライバル企業ががんばった分だけ、自社は遅れていくことになります。これは絶対に避けることができない現実です。
ですから、現状維持や保守的な思考が強くなった途端に、経営はマイナス経済で回らざるを得なくなっていきます。このことを、有能なコンサルタントは本能的に知っているということです。
重要なことは、「本能的に…」という点です。理屈でどれだけ経費を落とせる…とか、コストが…と言っていても、経営とは数パーセントの成長発展があってはじめて、世の成長と比べてイーブンであると。
「これは難しいですね…」
「これを削らないと…」
「人件費が高すぎるので…」
「経費をとにかく下げて…」
「無理かもしれませんね…」
思考を止めて、マイナスの中でもがく口癖は、本来の調子いい時には本能的に避けれる単語です。しかし、自分の調子が悪いと…。。。
コンサルタントを活用しようとするとき、経営者の心が積極的なときなのか、不安でマイナス思考に陥っているときなのか…。
大事なことは、「何がなんでもプラスに転じて、業績を向上させていく…」という、強い信念を持ち、それに共鳴してくれるコンサルタントに依頼する…ということです。
その人の思考回路は、言葉に表れています。見逃さないでください。
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