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会社を変えたい!と思うとき…

SPECIAL

ブランディング営業体制コンサルタント

H&Cブランディングマネジメント株式会社

代表取締役 

中小企業のための、「ブランディング営業体制」を構築するコンサルタント。営業スタッフのみならず、全社をあげて、企業価値をしっかり守り、価格競争をせずに確実に売れていく体制づくりを指導する。

20160826

「先生、うちの会社に来て社員を教育してもらえませんか?幹部を筆頭に、なかなか仕事のやり方や雰囲気が変わらず困っています。積極的に会社を良くするような意見を出してくれるようになると嬉しいんですが…」

先日、売上増加についてご相談にいらっしゃった社長様からのお言葉です。「売上が横這いなので、何とか来期は目標を達成したい!そのためには、作業の効率を上げて新しい仕事にも積極的に挑戦していかなければならない…何か良いヒントは無いものか?と考える毎日ですが、社員に聞いても全く意見を出さないし、改善の努力をしているようにも見えない。しかも、こちらが何か言おうものなら、面倒くさそうな顔をするんですよね」…と。いくら言っても言う事を聞かない社員に、社外の第三者から指導をして欲しい、というお考えのようです。

社長様からのご相談にこの手のお話しは結構多く、「代わりに言ってもらえないか?」「一緒に説明してもらえないか?」というお声をよくいただきます。同じことでも社外の専門家が言うと伝わり方も違うし、逆に、日頃自分が言っていることの正当性も伝わるのではないか?ということなのでしょうが、確かにそういう部分も一理あります。しかし、仮に第三者からの意見を“最もだ!”と聞いてくれたとしても、その後持ち場に戻ると多分また同じ態度で同じ空気になるはずです。これまで見てきた多くの会社がそうだったからです。

社員は、ご自身が思われる以上に社長様の言動を良く見ています。「売上を上げたい!と思うと、営業部への風当たりがキツくなること」や、「利益率を上げたい!と思うと、現場の作業手順を見直すように言ってくること」を。それをやらずにいると、今度はどこからか“専門家”の先生を連れて来て、「これをやらないと会社は大変なことになるんですよ~!」と社長に代わって締め上げてくることも、です。

しかし、売上が20パーセント上がろうが、作業効率が格段に良くなろうとも、ハッキリ言って社員にはほとんど関係無いことです。むしろ、仕事が忙しくなったりやる事が増えて大変だよな~と思うだけなのです。

社内の雰囲気を良くする、仕事のやり方を見直す、人を教育する…など、会社にとって非常に重要だとわかっていることも、つい私たちは時間や手間を掛けることを惜しみ、何とか手っ取り早く簡単に片付ける方法は無いものか?と考えてしまいがちです。しかし、そんな夢のような方法があればとっくに誰かが実践し結果を出しているはずです。特に社員の教育体制の構築は一筋縄ではいかないことが多く、やり方を間違うと全く効果が現れないこともしばしばです。

営業マンを含む社員の教育体制をつくるとき、まずしなければならないことは「どのような社員になってほしいか?を具体的に考えること」です。社長様が目指す会社のあり方を明確に示し、それに相応しい社員像を伝えていくことが重要です。ここがしっかりと出来ていないと、目先の営業トークや挨拶・マナーなど、フツーの社員教育に終わってしまいます。

以前伺った会社でも、「ウチは外部の機関を使って積極的に社員教育をしています」とおっしゃった社長様のところの社員さん達…一見、接客マナーは素晴らしいが敬語の使い方がバラバラだったり、会社について聞かせて欲しいとお願いするとこれまた全然違う言葉で説明してみたり、「社長はどんな方ですか?」と聞いても「よくわからない」という返答が返ってきたりしたことがあります。え~っ?と思われるかもしれませんが事実です。

この会社がどんな会社で、何をしてきたか、社長は何を考えていてどんな人間か、自分達はお客様に何を提供し何を大切にしているのか。頭の中ではぼんやりと分かっているけれど、言葉や態度など目に見える形に表すと大きく違ってしまうのがイメージです。

このイメージのズレ…顧客の立場に立つとよ~くわかりますが、相手が思っている以上にガッカリさせるものです。待ちわびていた“ここぞ”というタイミングに、大きく期待を外す態度や言動を受けた時の何とも言えない残念感は、全てを否定してしまうほどです。

私達が会社を長く成長させていく時に大切にすることは、この一瞬一瞬の“裏切らないイメージ”の積み上げであり、また、それが会社のブランドになっていくことを認識しなければなりません。それをきちんと理解できていれば、「社員の教育は外部に丸投げ」などという発想は決して出て来ないハズです。

経営者の皆さま。社員の教育を専門家に丸投げしていませんか?何をどのように教えていくかの方針と体制づくりは経営者の仕事なんですよ。顧客に伝えたい“イメージ”は、他人の頭の中から湧いて出てくるものでは無いのですから。

 

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