営業マンが考えるべき資格取得の意味
某社の資格試験合格に向けた事前研修講師を務める機会がありました。
営業のレベルとしては、最上位クラス、正に私が法人営業マンにめざしてほしいと思っている「コンサルティング営業」の極めと言える精鋭が集まっています。
研修終了後も名刺交換やメールを頂戴し、意見を求められる機会がありました。
その中のお一人から、ある質問を頂きました。
まもなく、試験ですのでやむを得ない点はありますが、発想を変えてしてほしいと、心からお願いをしました。
その質問とは「どうすれば試験に合格しますか?」です。
彼は周囲から「試験合格」というプレッシャーを受けているように感じました。
でも、この質問はよくありません。
社外・社内いずれの資格試験であれ、試験に合格したいという気持ちは当然です。
私にも合格する事こそ全て、と思う時期がありました。
それは、サラリーマン時代にリストラにあい、早く中小企業診断士の試験に合格して独立したいと思っていた頃です。
診断士の資格をめざしていた頃、たくさんの勉強会に参加して、たくさんの仲間から、たくさんのアドバイスをもらいました。
試験の合格をめざすものの、同じ目標を持った仲間との出会いこそが気づきをもたらし、見聞を広げ、新たな発想や考え方を教えてくれました。
そして、これが自分を成長させてくれる糧であり、本当の価値であると気づきました。
今は合格する事が目標でも目的でもありません。
大学受験は合格する事が目標かもしれません。
しかし、社会人である今、資格取得はあくまでもキャリアアップの単なる手段なのです。
他の営業マンから、終了後にこんな感想を頂きました。
「大森さん、とっても勉強になり楽しかったです。これで、合格できればもっと楽しいのですが…」
資格合格をお祈りするとともに、それ以上に大切なことを掴みとっていただける事をお祈りしています。
貴社では、資格取得が営業マン育成の一手段として明確に位置づけられていますか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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