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社長さん、あなたのための正しい試算表をお持ちですか?

SPECIAL

10億ビジネスの経営数値成長戦略コンサルタント

株式会社ノグチ経理相談室

代表取締役 

同族会社の業績を、10億20億事業に成長させる「経営数値」コンサルタント。客数や客単価・生産性などの業績を現す数値と、財務諸表の数値とを統合させることこそ、同族企業の成長の根源であると、「儲かる社長が押さえるべき商売7つの数値の法則」として体系化。頼りになる指導と、評価が高い。

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「会計事務所からこの試算表は全然できてない、ダメだ!っていわれたんですよ、でもウチの担当者はいただいた資料は全部コンピュータに入力したはずです、だって。何が合っているのかわからない!どうすれば、いいんだ!」

新規事業計画でご相談のT社長さん、困っている、を飛び越して怒りのステージ。

まずは、状況を確認したく、試算表を拝見。

ざっと見回すと、数カ所不自然な数字が見えます。かといって「全然できていない」という訳でもなく、担当者が一生懸命に作業を進めている経緯は見て取れます。

事の経緯は、こうです。

入社して数ヶ月、やっと会社に慣れだした新人の経理担当者は、初めての決算を迎えています。入社以来数ヶ月、「あれも違うこれも違う」と会計事務所担当者からだめ出しばかり食らっています。

会社の組織や大きな売上の流れが飲み込めていないうちに、設備投資の資金やら借入、賞与など、今まで手をつけたこともない大きな取引が目白押し。

内容が分からないから、上司に聞きますが、上司も決算が近いので「会計事務所に聞いてみて。」と返事が返ってきます。

では、会計事務所に聞いてみると、「それは、会社内の問題だからあなたの判断で進めて下さい」。自分なりに処理を進めると次回の会計事務所監査では、「前年と同じ処理にしておかないと会社の経理ではないですよ。」と指導されて、もうイヤ!

社長さんは、銀行との折衝に必ず試算表を持参しています。

今後の資金計画を話すにも自分の会社の状態がどうなのか分かっていなければ、誤った判断をし、資金の調達・返済に悪い影響を及ぼします。

前任の経理担当者が退社してから入社した新人の経理担当者では、簡単に試算表が作れるハズがない、第一時間がない、そう判断した社長さんは、その作成を会計事務所・当社担当者に依頼しました。

長いつきあいの会計事務所担当者は、それなりの銀行対策を加えて、試算表を社長に渡しました。そのとき、新人経理担当者が、苦労していれた会計ソフトの仕訳が数本削除されてしまいました。当然、残高も違っています。

社長さん・経理担当者・会計事務所

それぞれが、それぞれの立場で試算表に関わりました。

社長さんは、経営のために資金繰りに問題がないか、早めに判断したい。

それには、売上状況と回収状況が「正しく」つかめる試算表がほしいのです。

加えて、前年同月と比較した試算表であれば、銀行への説明がしやすいのですが、新人の経理担当者は、前任の担当者の試算表の間違いばかり指摘します。

「じゃー、今の君の言う正しい方法で、試算表を提出してくれ!」

経理担当者は、決算書に載せる残高を「正しく」捉えようと必死です。

毎日、各店舗にといあわせて間違えていないか?確認です。

特に未収金は現場と帳簿に不一致がでました。売上に関わる大事な数字です。

店舗のそれぞれの責任者が、それぞれのルールで残高を報告します。

「前任者はいったい何していたんだ!」腹立ち紛れに声を荒げてしまいます。

会計事務所担当者は、税法に則った経費計上になっているかが「正しさ」です。

役員報酬も、減価償却費も、保険料も、家賃も、税法の規定と照らしあわせます。

課税利益額は、法人税や事業税の計算に必須、所得税も源泉所得税も関わります。

特に消費税は、もちろん一番大きな納税額になります。

いちいち契約書や請求書をコピーして試算表の数字と、照らし合わせます。

経理担当者も会計事務所も、社長さんからの依頼で試算表を作っているのですが、みなそれぞれに目的があり、しかも最終目的は決算書類作成に向かっているのに、相手のやりようが悪いと反目している、変な図式です。

そうです。

目的が違えば、「正しい数字」も違うものになります。

社長さんが思っている目的を明示すること、それは「資金力アップ」だと明確に伝える事から経理の全ては始まります。

試算表は、会社の今を現す数字の一覧表です。

試算表は、大きな数字から見ていきます。

一番大きな数字は、売上です。お客様の動向がそこに現れるからです。

次に、売上を上げるためにかかった原価総額と費用総額の項目です。

会社全体として、採算が合っているか?を試算表は見せてくれます。

資金は、預金通帳の残高を一つ一つ足していけば、手元資金を捉えることができますが、試算表では、その合計が示され、一ヶ月の動きが大まかに捉えられます。

売掛金や未収金は、なぜ増えたか・回収する方法は徹底されているか?

経営の資金を考える根幹がココにあります。

試算表は、作り上げる事が最終目標ではなくて、そこから見える「なぜ、この数字?」の問いをはじめるきっかけになることが、何よりも大事です。

回収できる資金を正確に捉えることで、資金力をアップさせる経理の力があります。

未回収金額に確信が持てない、なぜ帳簿と現場の報告書に差異があるのか理由を社長報告したらきっと怒鳴られるから話したくない経理担当者の気持ちは分かるのですが、それでも「正しく」現実を見せるのが経理の第一歩です。

お金が足りないのに、なぜ「こんなに消費税を支払うのだ!」と計算が間違っているように詰め寄る社長にも、会計事務所担当者は、「正しい」納税額を伝え、納税資金繰りを促すのが、会計事務所の一歩です。

会計事務所の中には、どのみち経営者に説明しても財務諸表は理解されず、経営者は、結果としての「いくら利益が出たか」「どれだけ税金を払わなければならないのか」だけにしか興味を示さないと、決め込んでいる税理士・公認会計士がいます。

長期的に企業を発展させることが、結果として税理士・公認会計士の発展に繫がるにも関わらず、です。

社長さんのための「正しい」試算表とは、今の会社の実態を何の操作も加えずに、正確に数字で現した経営判断資料です。

企業を長期的に発展させるもの、それは、正確な実態を写す数字を真摯に見ることから始まりますその数字が、良くても悪くても、です。

「よい」と思ったら、その「よい」を伸ばすのが、次に選ぶ戦術です。

「悪い」と思えるのは、社長さんに基準があるからです。

その採算基準を明らかにして、達成まで戦術を一つ一つ繰り返す。

良くても悪くても、結果の数字を必ず拾うと、効果のある戦術が選択できます。

真摯に数字を見るのは、社長の仕事です。

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