開業カウンセラーのための稼げる文章の磨き方
「ヤバタさん、カウンセラーが売れるために何が必要ですか?」
以前のセミナー時に参加者の方から質問を受けました。
その方は、これまで複数のカウンセラー養成講座に通っていて、開業するかどうか思案中でした。
カウンセラーは、言葉が最大の武器です。言葉を磨いていくことが大切なのは言うまでもありません。
ですが、目の前にクライアントがいなければ、その武器を存分に使うことはできません。
クライアントが安定して自動的に集まってくるようにするためには、まずはホームページやブログを見てもらう必要があります。
しかし、ホームページやブログを見てもらうだけでは十分ではありません。
ホームページの文章を読んでもらい、その後お問い合わせしてもらう、あるいは予約を取るという行動をクライアントにしてもらうことが肝心なのです。
そのためには、人を行動させるための「文章力」が、カウンセラーがしっかり稼ぐために欠かせないものとなります。
「でも、文章なんてまともに書いたことがないので、上手に書けない・・・」
このように心配されるかもしれません。
でも、大丈夫です。初めは誰もが初心者なのです。
プロの作家を目指してはいないはずです。文章だけで食べていくわけではないので、文章そのものを買ってもらう必要はないのです。
最終的にクライアントを予約に導く文章を書ければいいのです。適切に訓練していけば、それほど時間をかけなくても、人を動かす文章が自然と書けるようになります。
「カウンセリングを予約する」という行動をクライアントにしてもらいたい。そのために必要な文章力を磨くための訓練として最もお勧めするのが、次の方法です。
それは、通信販売のチラシやネット広告を見ることです。サプリメントや化粧品、水、食品、服、靴、イス、家具といった日ごろ目にする通販広告です。
通販広告は、「文章だけで商品を買わせる力」を持っています。文章だけで人を動かしているわけです。もちろん、写真も重要な役割を果たしますが、文章なくして商品は売れないのです。
通販の商品を初めて買ってもらう時は、商品自体を手に取って眺めることができません。匂いを嗅ぐこともできません。商品自体の本当の良さは全くと言っていいほど実感していないのに、毎日相当な数が売れていくわけです。
これって考えてみたらスゴイことですよね。
商品自体は使ったことがないので、本当の商品力はわかりません。だけど、買ってしまう。そういう文章の仕掛けが通販広告には詰まっているわけです。
「カウンセラーと通販とでは、全然違うんじゃないの?」
そう思われるかもしれませんが、一緒です。カウンセリングも受けてみないと、本当の良さは全くわからない商品です。
カウンセリングを1回受けてもらうことで、カウンセリングスキル、すなわち商品力が高いことをクライアントが判断してくれます。そうしたら、単純に言うとリピートしてくれるわけです。
通販と構造は同じだということです。
「試してさえくれたら、商品の良さをわかってくれるはずです」と売れない通販会社が言います。
「目の前にご相談者がいたら、リピートしてもらう自信があります」と売れないカウンセラーも同じことを言うのです。
通販業者は莫大な資金と労力を広告に注ぎ込んでいます。トライ&エラーの繰り返しの末、上手くいく方法を見つけているのです。
通常であれば、こちらが授業料を払って学ばせてもらうところを、無料で、しかも毎日のように折り込みチラシが届けられ、ネット広告を見ることができるのです。
自分のために試行錯誤して成功法則を見つけてくれたと受け取ってもいいでしょう。ですので、通販広告を「すぐれた教材」だと思って観察するようにしましょう。
そして、広告の文章に乗せられて、実際に商品を買ってみることが大切です。
一体何に心を惹かれたのか、
なぜ文章を読み続けたのか、
買うという決断に至るまでにどんな葛藤が起こったか、
いろいろとチェックをしながら読み込みます。
クライアントがカウンセリングの申し込みをするときも、実にな葛藤が起こっています。その葛藤を乗り越えて、予約してくれるわけです。
ですので、通販の商品を買う時にあなたの頭の中でも葛藤が沸き起こり、どの文章で葛藤を乗り越えたのか、という部分もチェックしてほしいところです。
買い手と売り手の視点を入れ替えながら、コツコツ文章を書き続けていくことが文章上達の近道、そして成功への近道となるのです。
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