営業部における朝礼の意義
先日(6月14日)のセミナー終了後、ある経営者の方と意見交換をする機会がありました。
「大森さん、うちの会社も御用聞きを脱する為に、様々な挑戦をしていますが、やはり顧客からの依頼に応えるという習慣から抜けきれません。やはり、セミナーで言われたヒアリング力の強化ですかね~」
暫く考えてから…
大森は次のような質問をしてみました。
社長さん話は変わりますが、貴社の営業部では朝礼がありますか?
もし、あるならば、朝礼からヒアリング力を強化させた会社がありますが、お話にご興味ありますか?
その方法とは「朝礼の内容」を毎日、見直す事です。
例えば貴社の朝礼が、業務報告や連絡事項の繰り返しであれば、営業マンにとっては何の刺激もありません。
当番の営業マンが、今日の「新聞ネタ」を話していても、やらされ感になっている場合がほとんどです。
少し前ですが、某証券会社の営業部長さんが朝礼における営業マンの心構えについてお話をされました。
この会社、毎朝当番の営業マンが、昨日の株価や為替の動き、今日の日経新聞朝刊から今日の訪問先に対して、どんな情報を提供するのが、最も喜んでいただけるのか?
上司を含めた全員の前で、発表します。
営業部長は聞いている他の営業マンに、その内容についてさらにつっこんだ質問をし発言を求めます。
営業部長は、営業マンの発言内容が熟慮不足であれば、叱咤激励を行います。
そして、最後に今日1日の商談のポイントを総括します。
朝礼とヒアリング力
一見関係ないと思われるかもしれませんが、朝礼こそ、営業マンがヒアリング力を向上させる訓練の場である。
部長がその例を示してくれました。
彼は、営業マンに「今日は、昨日とは違う」、場合によっては「今日は、昨日と全く違う」という危機意識をもたせ、営業マンにとって朝礼を意義のあるものにさせようとしているのです。
少なくても、日々の動きを把握し、今日の訪問先での話題を朝礼の中から掴んでほしいものです。
朝礼は当番の営業マンが、環境変化の中から意見を言い、聞いている営業マンは、その考え方のヒアリング力を高める場なのです。
貴社の朝礼は
1日のスタートを大切にした「仕事場」になっていますか?
それとも、マンネリ化した「作業場」ですか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
コラムの更新をお知らせします!
コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。