想いを知的財産で「形」に~社長、その想い、誰に伝えますか?
「この書は、私の頭の中に浮かんだイメージ、想いを形にしたものなんです。癒し、辛さ、楽しさ・・・思いついたら、次々とイメージがわいてきて手が動くんですよね」
これは、先日訪問した会社の会長様が私に仰ったお言葉の一部を意訳したものです。その会長様は、社長様と共に自ら創作された書を新たなビジネスとして展開されようとしておられ、一種の「著作権ビジネス」という形で私に相談を持ち込まれたという形でした。
私もその書を拝見し、何とか世に知られるべく、いろんな「形」に変えて売り出していこうということで支援をさせていただきました。
その中で、私から会長様と社長様にお伝えしたことがあります。
それは、「この書を素晴らしいと感じる同じ「感性」を持つ人たちが誰かを徹底的に絞りこむこと」でした。
以前、このコラムでも書きましたが、今までにない独創的な商品や著作物は、なかなか多くの大衆には受け入れられないものです。「ゼロ」を「1」にすることがいかに難しいか、私自身も経験していることです。
しかし、難しいからといってやみくもに不特定多数の人にアプローチしたり、手をこまねいたまま何もしない、というようなことがあってはなりません。
従って、「誰に買ってもらえるのか」を徹底的に絞り込む必要があるのです。
例えば、知的財産を使ってもらうのが他の企業の経営者であれば、
- 規模(売上高、従業員数)
- 沿革
- 保有技術
- 経営理念
- 組織系統
- 事業計画(今後伸ばしたい事業、撤退する事業・・・)
等を絞り込むことになるでしょうし、
知的財産を使ってもらうのが顧客であれば、 - 性別
- 年齢
- 家族構成
- 居住地
- 年収
- 趣味
- 嗜好
等を絞り込むことになるでしょう。
こうして、商品や著作物を買ってくれる相手の人物像を具体的にイメージできるまで特定した方が、顧客を探しやすくなります。
あとは、その顧客にどうやってアプローチし、売っていくかを考えればいいということになります。
例え少なくてもいいので、まずは知的財産を買って購入してくれる顧客層を徹底的に絞り込むことです。
あなたは、具体的な人物像をイメージできるまでお客様を絞り込めていますか?
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