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具体的な知的財産のポジショニング~社長、ライバルとの違いをはっきりさせましょう!

SPECIAL

知財・ライセンスの収益化コンサルタント

株式会社 IPMaaCurie(アイピーマーキュリー)

代表取締役 

知的財産、マーケティング、マネジメント…を融合し、ライセンスによる収益を恒常的に得る仕組を創るコンサルタント。「見えない有益資産」である知的財産を見える化し、将来、億単位の収益向上に繋がる新たな収益力を引き出す独自の仕組みづくりに定評がある。

プレゼンテーション1

前回このコラムにて、自社のポジションを客観的に把握することが大事であるということを申し上げました。

今回は、そのためのツールである「ポジショニングマップ」についてもう少し掘り下げてみます。

例えば自社が、今後の技術開発の方向性を検討するために、自社特許の内容を俯瞰し、競合他社と比較しようと考えたとします。

その際、よく用いられているものの一つが「知財マッピング」です。

行う作業手順としては、例えば以下のようになります。

①自社の保有特許を抽出する。
 ②抽出した特許の内容を「課題」「解決手段」という切り口で分類する。
 ③競合他社の特許も同様に抽出し、分類する。
 ④それぞれの特許を「課題」「解決手段」でマッピングする。

このような手順でマップを作成していきます。

例えば、「バブルチャート」という形で、この場合は横軸に「課題」、縦軸に「解決手段」をとり、それぞれのマトリックスに該当する特許をマッピングしています。また、バブルの大きさで特許の数を表していきます。

これによって、例えば、以下のようなことがわかります。

  • 自社は品質と作業性を向上させるために独自の構造を開発している。
  • それに対し、競合他社は主に生産性(コストダウン)を向上させるため、製造方法の工夫を行っている。

もし、競合他社が自社に比べコストが安い製品を市場に投入しているとすると、その技術的な源泉は「製造方法」にあるという判断ができるということになります。

このように、保有している知的財産を分類し、マッピングすることでその位置付け、
他社との優位性、独自性がわかり、また他社に比べて弱いところも明確になってきます。

このマップを見て、今後どのような技術開発を行っていくかは自社の判断になりますが、例えば

  • さらに顧客のニーズを解消する新構造を開発する。
  • 競合他社に対抗するため、独自の製造方法或いは材料開発によりコストを下げる。
  • コストダウンにつながる新構造を開発する。

等々、具体的な技術開発方針の検討も可能になってきます。

一度、自社の知的財産の棚卸とマッピングをしてみてください。

今後の方向性が見えてきますよ!

 

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