営業マンに必須! 右脳と左脳の使い方
法人営業5年目の彼は、自信満々で私に話していました。
「現場に何度も足を運び、先方の営業マンと同行し、改善課題も明確、実績データの検証も完璧」
加えて
「これで受注できない訳がありません」
大森はその提案書を見せてもらいました。
確かに、提案コンセプトや投資対効果も一目で解る内容になっています。
ところで、この資料を説明する対象者をお聞きしますと、顧客の役員会での説明との返事でした。
「であれば、最も大切なものが欠けているのでは…」
彼は、不満げに私に詰め寄ってきました。
「え!何が欠けているのですか?」
それは「イメージ訴求」です。
やりたい事・できる事・達成したい事を分析・収集して、まとめた提案にするのではなく、その先にある、経営者が思い描いている夢やイメージが共有できないと、提案資料としては不足していると断言できます。
営業マンが、顧客の相談(コンサルティング)役というスタンスで臨むなら、冒頭から提案内容の機能や特長を理屈で説明してはいけません。
なぜならば、顧客はヌケやモレがないか?
左脳で探し始めるからです。
ここは、自社の商品・サービスを導入して頂くとどんな世界が実現できるのか?
「将来構想図」「めざすべき姿」「ゴールイメージ」を1枚の絵にまとめ右脳に訴えるのです。
五輪代表に選ばれた15歳の池江璃花子さんは、日々の厳しい練習や競泳の技術習得だけではなく、表彰台で頂点にいる自分をイメージしてリオの切符を獲得しました。
役員には数字や機能からだけではなく、イメージが合致しているか?
重要な意思決定要因である事を忘れてはいけません。
まず、右脳でゴールイメージを共有する。
左脳でそのイメージの裏づけを論理的に説明
最後に、もう一度右脳で訴求する
次回の顧客への説明を、この訴求方法で挑戦してみませんか?
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