「なぜセンセイは、事業をしないんですか?」と質問してみてください。
「コンサルタントなんて口ばかりで、実際に商売をやったことがないのばかり…」── 社長さんたちが集まるところで、本当に親しくなってきたときにボロっと出てくる言葉があります。
「商売を本当にしていないんだから、机上の空論ばかりで役に立たない…。」心の言葉を文字にすれば、まさにこのような感じになるでしょう。
この感情は、ある意味社長としてのプライドを保つため…とも言える言葉です。社長になった動機のベスト3を挙げれば、「お金が欲しい」「人の上に立ちたい」「好きなことをしたい」…といったところが、本当のところです。
極めて個人的で毒々しいからこそ、社会貢献うんぬん…なんていうのは、ある程度利益が出るようになってからの話。軌道に乗るまでは文字通り、食べ物も着る物も切り詰めて、必死で働いて…と、やってきた方が大半だけに、「そんな簡単に分かってたまるか!」という感情がでてきても当然と言えるでしょう。
ですから、逆に経営者の方には、ぜひコンサルタントの方に聞いてみてください。「儲ける方法を知っているのなら、なぜ、センセイは事業をしないんですか?」…と。
この問いは、ある意味コンサルタントを真っ二つに分けるものになるかもしれません。いわゆる数字いじってああでもない、こうでもない…という人は、この質問を浴びせられたとき、答えに窮して意味不明なことを発するでしょう。
食べられれば…と、仕事にありつくのが本当のところの目的…という、実に程度の低い自称コンサルタントというのも残念ながら存在します。指導どころか、実態は企業にすがりつこうとするアルバイト、といった人には、当然こうした質問に真っ向から答えることなどできません。
線引きすれば、こうした「アドバイザー」や「トレーナー」レベルの人は、非常に多いため、前述のような「コンサルタントなんて口だけ…」といった発言がでてくるのでしょう。
しかし、世の中には本気でコンサルティングに取り組んでいる人がいます。彼らと出会い、そして同じ質問をしたとき、その言葉は、独自の言葉で満ち溢れています。中には他を圧倒する、偉大な創業経営者と変わらない人もいることに気付かれるでしょう。
「私は、○○の実現を目指してこれまで社会人になってから●●年やってきて、この独自の方法によって多くの企業を成長させようといま、鋭意活動しています。まもなく3桁の会社とかかわることになりますが、私を信じて関わってくれた会社による、独特の感覚を持った新たな市場ができつつあります。私はこの新たな世界の発展のために…」
自らの信念で「コンサルティングビジネス」という、小さくても大きな影響力を持つ、独自の事業展開です。こうしたコンサルタントと経営者が出会うとき、自ずと大きな成果がでることは当然として、経営に対する考え方、姿勢…といったことにも、多大な影響を与えることになります。
経営者の方々には、本当に志の高い、そして本物のコンサルタントとの出会いがありますことを切に願います。
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