カウンセラーが開業前に考えるべき、成否を分けるお金の話
起業する時、最も不安なことは何でしょうか?
「クライアントを獲得できるだろうか」
「来てくれたクライアントを満足させられるだろうか」
「リピートに繋がるだろうか」
「開業前に準備することは他にないだろうか」
いろいろと不安の種はあるでしょう。そういった不安の中でも最も大きいものは、「お金」です。資金がつきてしまうと、ビジネスどころか生活も危ぶまれるからです。
不安の大きな原因になるお金ですが、アバウトに考えている人が多いので驚かされます。
「このままの状態が続いたとして、何ヶ月で資金が尽きますか?」
この問いに答えられない人は少なくないのではないでしょうか。
なんとなく「資金がこれだけあるだろう」といった感覚ではなく、明確にしておくことが大切です。不安は漠然としている時に最大化され、ハッキリすると最小化するものです。
当たり前ですが、お金は数字で表せるので簡単に明確化することが可能です。明確化することで、起業時の不安はかなり和らげることができるのです。
最初にやっておくべきことは、総残高の把握です。現金、預貯金の合計を計算します。
次に毎月の支出を計算します。家賃、光熱費、保険料、車の維持費、通信費、教育費、食費、衣服費、娯楽費、交際費といった支出の全てを計算します。
総残高と毎月の支出の2つがわかれば、売上ゼロで何ヶ月、あるいは何年生活が破綻しないかがハッキリします。これだけでも今までなんとなく不安だった要素が明確になるので、不安がかなり減ってきます。
ここから、できる限り無駄な支出を減らすようにしていきます。生命保険や医療保険等は、かなり大きな支出です。他にも、車を手放せないだろうか、高い服を買うのを控えてみよう、食費で抑えられるところはないか、一つひとつの項目を吟味してどんどん減らしていきましょう。
支出を削れば削るほど、生き延びられる確率は高まります(笑)
家族の協力が必要になることもあるでしょう。しっかりと家族に対して事業プランを話して、納得してもらうようにします。
「近未来の我が家このようになるので、みんなの協力してほしい。しかし、1年後には売上が上がりこんなにワクワクした状態になる」と、近未来とその先の未来についてプレゼンしておきましょう。
家族を納得させることができないようだと、そもそも事業をやっていくことが難しいと考えておくべきです。
総残高と毎月の支出が明確になると、事業にいくら投資できるかがハッキリしてきます。
書籍、教材、講座、セミナー、コンサルティング、HP作成費、広告費等ビジネスを発展させるための支出は、しっかり捻出すべきです。
無駄な消費は極限まで減らし、事業につながる投資はしっかり計画的に使っていきましょう。
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