根拠のある自信を作って成功を加速する思考法
「自信が持てるようになりたいんです」
カウンセリングの現場では、自信を持ちたいというご相談をお受けすることが多々あります。
詳しく話をお聞きしている過程で、「私は今まで目標を達成したためしがないんです」このように言ってくる人もいます。
自信が持てない理由として、目標を達成したことがないからだというのです。
このようにもっともらしい理由をつけてしまうと、自信が持てないままの自分が維持される力が強まります。自己説得により、成長が止まってしまうのです。
しかし、本当に「目標を達成したことがない」のでしょうか。ちょっと考えればわかることですが、目標を達成したことがない人などこの世に一人もいません。大小様々なことを達成してきているから、今も生き続けているのです。
もちろん、カウンセリングの現場で上記のような説明をしても、悩みを抱えているクライアントの心には響きません。
クライアントに自信を持たせる具体的な方法はいくつかあるのですが、今回は目標達成の観点から自信を高めるやり方についてお伝えします。
そしてこれは、クライアントだけではなく、開業カウンセラーにとっても目標達成能力を高めて、成功を加速する方法として有効な思考法です。
目標を達成するために非常にポピュラーな方法として、紙に目標をどんどん書いていくというものがあります。目標を書くことで、漠然としていたものがハッキリと意識化されて、それを毎日眺めることで潜在意識にも浸透していくというものです。
もちろん、そういう意味で目標を紙に書くというのも効果がありますが、ここでお伝えするのはそれとはちょっと違った意味合いがあります。
どんな目的があって目標を紙に書くのか。それは・・・
「目標を達成したことを思い出すために紙に書く」です。
目標というのは、掲げた瞬間にはハッキリ意識します。例えば初詣で願い事をするときも、しっかり真剣に願掛けしているはずです。しかし、1か月もすれば、ほとんどの人が何を願ったのか忘れてしまっているのです。
あれだけ強く願ったにもかかわらず、人間というものは、どんどん忘れていくのです。
ですので、数年前に願った目標がいつの間にか叶っていたとしても、叶ったことに気が付かないことが多いのです。
だから、「自分は目標を叶えたんだ!」と思い出せるように、ふと浮かんだ目標を忘れないうちに紙に書いておくことが重要なのです。
定期的に目標を書いた紙を確認することで、結構な確率で目標が達成できることに驚くことでしょう。
目標が達成したことに気づかない理由がもう一つあります。
例えば、大学受験。目指す大学の偏差値が遠く及ばないとします。その時の自分にとっては、とてつもなく大きな目標を掲げたことになります。
その後、努力が功を奏して、受験目前には偏差値が目標大学に届くまでになったとします。そうすると、手が届くくらいの現実的な目標になってきたわけです。
以前は「受かったら最高だ。ラッキーだ」と思っていた遠くの目標が近くの目標になり、「落ちたら嫌だな」という気持ちも混ざってきているのです。
つまり目標が叶う時には、叶うのが当たり前の状態になっているということです。もちろん、合格した時は喜ぶことでしょう。
しかし、その後は自分の周りには同じ大学の人たちばかりなので、誇らしい気持ちはなくなってしまうのです。人間はすぐに環境に馴染むようにできているので、いつしか目標が叶ったことすら忘れてしまうということです。
そして、冒頭の「目標を達成したためしがない」ということになるのです。
ですので、目標が浮かんだら、小さい目標、大きい目標全てを紙に書き出すことが大切なのです。そして、その紙を定期的に見直すことで、目標を達成している自分を確認できます。
すると、次に立てる目標も「おそらく自分なら叶えられるだろう」という自信を持っているということです。
コラムの更新をお知らせします!
コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。