売れないカウンセラーの口グセとは?
新しいことにチャレンジするとき、決まって次のように言う人がいます。
「まぁ別にこのままでもいいんですけどね・・・」
「今年は色々と忙しいので、取り組む時間が取れないのですが・・・」
行動する前に言い訳を先にしているのです。
先に言い訳をするメリットは確かにあります。たとえ失敗してもショックが少なかったり、周囲の人たちも同情してくれたりします。自分が傷つかなくて済むわけです。
しかし、メリットの裏側には、デメリットが必ずあることに気づいておくことが大切です。
この場合のデメリットは、メリットの比ではないほど、人生において、ビジネスにおいて大きな足かせになります。言い訳が口癖のようになっていると、目標を達成しようとする意欲がどんどん減ってくるのです。やがて、大きな目標を掲げることをしなくなってきます。
目標を掲げてしまうと、言い訳を考えないといけなくなります。言い訳を考える労力が大変なので、そもそも目標を作ろうと思わなくなってくるのです。
人は、無意識のうちに成功を回避しようとする癖を持っています。このことを知っておかなくてはいけません。
成功を手に入れるまでの過程には、失敗がつきものです。しかし人は、できるだけ傷つきたくありません。できるだけ恥ずかしい思いをしたくありません。
あるいは成功を手にしたとき、他人から嫉妬されてしまう。金の亡者が集まってきて騙されるかもしれない。友人が去ってしまうかもしれない。
成功することで起こるかもしれない未来を察知したら、それを回避しようとするのです。このことをしっかり自覚しておくことが大切です。
成功を回避する思考や気持ちを自分の本心だと思ってはいけません。適切に行動を起こしていくうちに、ネガティブな気持ちは薄れていきます。このことからも、本心ではないことがわかるはずです。
カウンセリングの現場でも同様のことがしばしば起こります。悩みの核心に迫っているとクライアントが自ら話を逸らすことがあります。
これ以上進むと、今までの自分とは変わってしまうということで、無意識のうちに反発が生まれ、話を別の方向に持っていこうとするのです。
冷静に考えたら、変わりたいからカウンセリングに来たのです。話を逸らすことは、本心ではないのです。こういう場面では、クライアントが納得できる形で心の仕組みを説明して、本来の望みが叶えられるように導いていく必要があります。
ご自身のビジネスについても全く同じです。何の気なしに日ごろ使っている言葉に失敗の種がすでに潜んでいるのです。どんな口癖を使っているかを認識して、本来の自分の目標を見失わないようにしていきましょう。
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