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小売業が自動化を避けて通れない理由

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IoT 儲かるAT事業化コンサルタント

ベストパス経営情報

代表 

社員と会社を豊かにする、AT(自動)事業化を強みとするコンサルタント。注目されるIoTの分野で、機械や設備、モノと人を最適につなぐことに定評。
自動化による人員削減ではなく、「人にしかできないこと、人の能力を最大化させるために機器を連動させる」ことが最大の特徴。

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自動化といってまず、思い浮かぶ適用事業は製造業かと思われます。 しかし、今回取り上げてみるのは小売業。 イメージとしては複数店舗を構え、それなりに店員を配置する業態でしょうか。 店舗バックヤードには在庫品を保管しています。

このような事業の経営者にとっての経営課題は何でしょう? 売上げ増(不振対策)は、業種に関わらず共通でしょう。その原因と対策に業界固有のものがあるか、考察してみます。

リアル店舗なので当然、人の問題が大きいウェイトを占めるでしょう。採用、教育・訓練といった時間とコストを懸けて店員(従業員)を店に配置します。独自のブランド商品であれば、商品知識習得にも時間がかかることでしょう。他業種よりも、より「人」に起因する課題が予想されるのが特徴です。

そのような、店員に期待する役割は「販売」であるはずです。商品の陳列、店舗の清掃、在庫の確認といった業務は必要でしょうが、これらは副次的な業務。販売あっての売上げですから、経営者の打つべき手はおのずと見えてくるはずです。

なのですが、ここで短絡的に「接客マニュアルの充実」とか「販売研修」などに 舵をとってしまってはいけません。優先順序が異なります。

最優先課題は接客時間の確保です。(そもそも、お客さまが来ないという店舗は、再生的な処方箋が必要ですが) 商品陳列も、在庫調べも、お掃除も、売上げには直結しません。IT化、機械化、からくり仕掛け。手段は何でもよいのです。業務が自動化できる部分を押し進め、 店員が接客に集中できる店を作る。定型的な注文が多いなら、その部分も自動化が期待できるでしょう。

身近では回転寿しやファミレスなどで見受けられます。ブランド品などの高級品、細かい説明を要する嗜好品などは、ロボットでは無理で、 お客様も店員との対話を求めているでしょう。でも、バックヤードの在庫確認はその場で判るようにできないでしょうか? ここの時間ロスは馬鹿にならないと思いますが。

店舗維持に関わる付帯業務をいかに自動化で賄うことができるか、 企業毎に店舗の特性はそれぞれで、全て適用できる共通解はないでしょう。 従って、店舗経営者が自ら判断し、自店舗の自動化の可能性を意識することが必要になります。

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