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「工事会社を元請化するときに起こるデメリットとは」

SPECIAL

下請工事業脱却コンサルタント

有限会社村松鈑金東京オフィス

代表取締役 

屋根の板金工事業で、完全自前受注体制を築き上げた異色の現役社長コンサルタント。稼業を継ぐも、下請けの理不尽さに憤慨。下請け脱却を目指して20年、工事業の直販体制づくりを実現。その貴重なノウハウを同業に惜しみなく公開指導する。

fun0026-002-436x6563月もあっという間に半ばを過ぎました。やっぱり今年は暖冬だったせいか、桜の開花も全国的に早そうです。春のリフォームシーズンも早まっていろんな訪問型セールスはどんどん営業を掛けてきているようです。

あなたの会社の直販化は進んでいますか?今月も商売繁盛していますか?

さて、今回は、「工事会社を元請化するときに起こるデメリットとは」です。

専門工事を強みにして元請化を進めていくときに起きる注意しなければいけない点、デメリットについてお話します。

第一に、仕事は自社で受注努力をしないと取れないということ。

今までのように元請建設会社からの注文があることが当たり前ではなくなるということです。なので見込みのお客様を探す、営業する、工事を説明する、受注するなど今までやったことのない業務が発生します。

第二に、施工した物件に直接責任が発生するということ。

これも、今までは元請会社が負っていた責任が生じるということです。例えば、雨漏りなどの修理をしたのちに、再発したとかです。今までは元請会社が面倒見たはずのクレーム対応を直接しないといけないということ。

第三に、評判は独り歩きするということ。

直接お施主さまに対応するわけですから、工事の出来不出来や、対人クレームなども自社で対応することになります。良い評判はなかなか広まりませんが、悪い評判はすぐ広まります。

やっぱり、自分の会社じゃ無理だと思いましたか?

でも安心してください。ちゃんと克服できますよ。

3つのデメリットも、正しく準備して実行していけば、逆にメリットに変わるのです。

一つ目の工事受注の不安は、あなたの専門工事だけに特化し、お客様にとって役立つ修理工事として直接届くPRを継続すれば、段々安定した受注を確保出来るのです。

二つ目の工事責任も、経験の浅い工事ならいざ知らず、あなたが長年携わってきた専門工事なら、逆に現場監督より詳しく正しい施工が出来る筈でしょう。自信を持って修理、工事に当たればよいことです。

三つ目の評判は、上の二つが毎回きちんと出来さえすれば、徐々にですが確かな評判として市場に評価されてくることです。少なくとも手抜き工事や、間違った施工さえしなければ心配は不要です。なぜなら自分の一番得意な仕事を直接お客様に伝えているのだから。

とはいえ、やっぱり不安はつきものですよね。人はどうしても新しいことより、今の安定を求めますから。変える、変わることはやはり大きな努力がいることは確かです。

例えると徐々に沈んでいく大型船にいつまでも乗っているより、自ら救命ボートに乗り込み目の前の陸地へたどり着くために行動するかだけです。

弊社は、小さな一下請業者でしたが、その行動を起こし、その陸地にたどり着いています。大型船とともに沈む心配もなく自社の得意分野で現在も再現性のある経営を営んでおります。

今回はデメリットの話を書きましたが、その逆はメリットであることに気づいて行動をしてほしかったからです。

具体的な救命ボートのおろし方、オールの漕ぎ方、進路の見方などはお教えすることが出来ますので、飛び乗ったボートで遭難する前に、ぜひ、村松までご相談いただきたいと思います。

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