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経営者はブランディング戦略で勝負すべし!

SPECIAL

銀行活用で新規開拓コンサルタント

株式会社結コンサルティング

代表取締役 

銀行活用で新規開拓の仕組みづくりを行うスペシャリスト。31年間の銀行員経験で、法人4,000社以上を担当、審査部担当者としての企業審査は1,000社超の実績を誇る金融のプロフェショナル。
売上が倍増した雑貨メーカー、バックメーカー、新事業を立ち上げた化粧品メーカー、更には海外進出に成功した事例など、累計で100社以上の会社を成功に導いた実績を持つ。

「高付加価値・高単価を目指すべきであることは理解できるのですが、実際に自社の製品やサービスでやろうとすると、漠然とし過ぎて消化し切れません・・・どのように考えて、対応してゆけばよろしいでしょうか?」──弊社セミナーにご参加いただいた製造業を営まれている社長からのご相談です。

私からは、「身近な商品やサービスで、ブランディングができていると思われるものを、よく観察して、できれば購入・体感してみてください。それぞれの企業が、どのようなブランディング戦略を立てて活動しているかが、お分かりになるはずです。」とお伝えしました。

例えば、iPhone、iPad、MacBook、などのApple製品などは、とても上手にブランディング戦略を活用している事例です。

技術力のバックボーンがあることで消費者が使って便利と感じる機能、使い勝手の良さに加えて、シンプルで洗練されたデザイン、Appleストアによる実際に体験できる場所の提供、見込み顧客の囲い込みのための教育界への先行投資(学生割引など)、ブランドイメージを掻き立てる広告宣伝などの様々な要素がAppleのブランドイメージを作り上げていることがおわかりになると思います。

そして、このブランディング戦略に共感した優秀な人材が集まってきていることも、Appleをさらに高付加価値・高単価を実現するポイントになっているのです。

Appleだけではありません。CHANELやCartierなどという高級ブランドの商品やサービスなども、それぞれのブランディング戦略が徹底されています。

例えば、CHANELであれば、「今もこれからもスタイルを発信し憧れを喚起する、究極のラグジュアリーハウス」を掲げています。そして、これに基づき、全世界的にブランディング戦略を展開しているのです。

商品(宝飾・時計、ファッション、香水・化粧品など)の企画・開発・製造・販売は全て自社でおこなうだけでなく、店舗の内装、接客など全てにおいて究極のものを目指しています。

そのために、全体戦略、イメージ戦略、マーケティング戦略、チャネル戦略、プライシング戦略、顧客満足度向上戦略などがブランディング戦略として全世界の全社員に徹底されているのです。

Appleは、CHANELのようにミッションなどを明示していません。
しかし、広告では「リードする」、「再定義する」、「革命を起こす」といったメッセージを打ち出し、ブランディング戦略を表現しています。

また、テレビCMで使われた「Think different.(違う視点で考える)」、「Your Verse(あなたの詩=あなたらしく生きる)」などのフレーズから読み取れるのは、Appleは製品やサービスを通じて人が各々の視点を持ち、自分らしく生きることを支援したいと考えているということです。

何よりも、Appleのブランディング戦略において最も重要なのは、「創業経営者であるスティーブ・ジョブズが発するメッセージ」=「セルフブランディング」です。ジョブズの想いやこだわりが会社全体、製品やサービス、店舗などに浸透していることで強いブランドを築くことができているのです。

ジョブズの強烈なメッセージ、それを継承するクックと、ジョブズのこだわりを製品に昇華させ続けてきた最高デザイン責任者ジョナサン・アイブの手腕により、今もほかのテック企業を圧倒するブランディング戦略を実践し続けているのです。

AppleやCHANELでは、ブランディング戦略は異なりますが、ブランドの価値を高めるためにやっていることは同じようなことです。

自社の商品やサービスのどのようなところにブランドとしての価値があり、それをさらに高めていくにはどのようにすればいいのか、競合他社と比較して実態を正しく認識して戦略を実行しています。

また、顧客から見た会社やブランドの価値がどのようなものであるか、そしてそのブランドのイメージ戦略のために、どのような広告・宣伝を行うのが効果的かを検討の上で実行。

商品力、商品・課題解決力を常に最高のものとするとともに、商品・サービス購入時の高揚感を高める。

さらに、商品・サービス使用時の満足感を高めることで、ファン化するとともにコア顧客として取引深耕を図る。

いかがでしょうか?

みなさんの会社の商品・サービスでも同様のブランディング戦略を立てて、実行してみませんか?

一点だけ、ご留意いただきたい点があります。

それは、AppleやCHANELは世界的なグローバル企業であり、我々のような中小企業では、対象とするマーケットが決定的に違うということです。

我々は、AppleやCHANELとは異なり、「人員(ヒト)」、「商品・サービス、設備(モノ)」、「運転・設備資金(カネ)」などが圧倒的に不足しています。このため、企業体力に見合う狭いターゲット顧客に対してブランディング戦略を実行していかなければならないのです。

そして、自社の商品やサービスのどのようなところが「高付加価値・高価格」にできるかであり、ブランドとしての価値をさらに高めていくにはどのようにすればいいのか、競合他社と比較して実態を正しく認識して戦略を実行していくのです。

また、(対象先を絞った)ターゲット顧客から見た会社や商品・サービスのブランド価値がどのようなものであるか、そしてそのブランドのイメージ戦略のために、どのような広告・宣伝を行うのが効果的かを検討・実行しなければなりません。

商品力、商品・課題解決力を(対象先を絞った)ターゲット顧客にとって常に最高のものとするとともに、商品・サービス購入時の高揚感を高めるだけでなく、商品・サービス使用時の満足感を高めることで、ファン化するとともにコア顧客として取引深耕を図るようにブランディング戦略をすすめていってください。

ブランディング戦略を実践していただくことで、「高付加価値・高単価」が当たり前となり、営業利益率12%超が実現できます。あとは、営業力を強化することで、3倍、10倍、それ以上の増収増益が目指せるようになりますので、経営者としての醍醐味を存分に味わってください。

あなたは、自社の商品・サービスの「ブランディング戦略」を実践していますか? 

「高付加価値・高価格の実現」により、自社のビジネスモデルを成長・加速させようとしていますか?

 

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