不確実な中でスピード感をもって開発を進めるコツ
「もう、10年近く前から考えていたのですが・・・」
ある開発のアイデアがあり、「こういうものができたらいいのになー」と、ずっと考えていたという ある経営者の言葉です。
話が続きます。
「現業だけでは厳しいのはわかっていたので、何かやらねばとずっと考えていたのです。今では、何社か取り組んでいますが、当社は、彼らが取り組むずっと前からこれを考えていました。」
なぜ、これまで取り組まなかったのかをお聞きすると、苦しい表情を浮かべながら、「それは、当時は、まだ現業が忙しく・・・それから・・・そして・・・」と3つ理由が並びました。
この企業のように、優れた開発のアイデアやネタを持っていて、いつか実現したいと考えている企業は多くあります。しかし、厳しい言い方をすれば、考えているだけで行動しなければ、何もしていないのと同じです。他社がやり始めてから、「自社の方がずっと前から考えていた」と言ったところで、先を越された現実は変えられません。そうならないように、行動を急ぐ必要があります。
しかし、この企業がまさにそうだったのですが、現状を変える一歩を踏み出せない企業は、踏み出せなくする悪しき考え方を持っています。その考え方に縛られています。そして、この考え方を変えない限り、はじめの一歩を踏み出すことはなかなかできません。
この企業の行動を縛っていた考え方。それには、大きく次の3つがありました。
1.現業優先
これは、当社がいつもお伝えしていることですが、現業を優先している限り、新しい取り組みを始めることはできません。「現業が忙しく・・・」これを理由として挙げる企業は、この現業優先の考え方に縛られています。そして、この考え方に縛られている限り、いつまでも現業以外のことを始めることはできません。
2.確実性を求める(確実に成功できるものを求める)
これまた、いつもお伝えしていることですが、確実に成功できると思えるまで待っていては、必ず他社に先を越されます。不確実な中にこそチャンスが残されています。「上手くいくかわからないので・・・」こうの考え方に縛られている限り、いつまでも現業以外のことを始めることはできません。
3.完璧にやろうとする
この考え方は、初めから完璧にやらなければという行動の縛りを生みます。完璧に開発を進めるために、きちんと人とお金と時間をかけて、一つ一つ丁寧に、完璧に進めようと考えます。そのため、いきなり経営資源を大量投入しなければと考えてしまいます。でも、そんなことはリスクが高すぎてできない、だから、できない、あきらめる、ということになってしまいます。
以上が典型的な3つの症状です。
「現業以外の模索は常に必要と考え、不確実な中に可能性を見出し、無理せず始める」
これが、現状を変える一歩を踏み出すコツです。
ただし、不確実な中で、探りながら、なおかつスピード感をもって進めるためには、そのための実施項目、実施方法、実施手順というものがあります。考え無しに安易に進めると、折角早く始めても、他社に先を越されてしまうので注意が必要です。
御社は、折角の企画やアイデアを眠らせていませんか?
コラムの更新をお知らせします!
コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。
Warning: Undefined array key 0 in /home/xb528411/jcpo.jp/public_html/wp-content/themes/jcpo_theme2020/inc/inc-under-widg.php on line 4
Warning: Attempt to read property "term_id" on null in /home/xb528411/jcpo.jp/public_html/wp-content/themes/jcpo_theme2020/inc/inc-under-widg.php on line 4