クリスマスケーキと、売上アップの最優先事項
早いもので、今年もあと1週間。今年は、どんな一年だったでしょうか?。
弊社にとって今年は、指導先の外資系企業がラオス証券市場に上場するなど、いままでとは違う経験をした感慨深い1年になりました。詳しくはいずれ別の機会にご紹介を考えています。
さて、本日のコラムでは、12/25にもってこいの売上アップを検討する上で、見過ごされがちですが非常に重要なポイントについてお伝えします。
来年は、4月に中小企業の働き方法案の本格的な施行があり、7-8月に東京オリンピックがあります。
前者は1年半前から予定されていたことですし、後者については、4年以上前から予定されていたことです。
では、御社を振返ってみて、この2つに関する経営・営業強化では、来年に向けてどんな対策がなされているでしょうか?
働き方改革なんて、中小企業の当社では、そんな余裕はないと思っていると、今回のものは今までと違って、最悪、経営者が刑務所にいく可能性もゼロとはいえない内容になっています。
また、オリンピックなんて東京だけの話でしょ、と思っていると7月下旬~8月上旬までは、航空券もホテルも空きがなく、遠隔地の会社にすれば、東京での商談は、お盆
をはさめば、約1ヵ月ほどストップする可能性が考えられます。
日本人の特性として、直接火の粉がかかってからの対応力は素晴らしものがありますが、既に起こりうることが決まっている事でも、事前の対処はかなり苦手です。
これは、幕末や昭和初期をつぶさに考察すれば一目瞭然であり、個人的には海洋国家であるがゆえのDNAレベルの特性ではないかと推測しています。
そのため、中小企業の戦略上、よほど意識的に先々に備える訓練や計画を遂行しないと、あの時にやっておけば、もう少し早く動いていればを、繰り返すことになりかねません。
このことが、営業施策の現場レベルにおいて、最も影響しているのが売上アップに向けて新しい施策を検討している際に出てきます。
「施策の内容は細かく吟味するのに、投入のタイミングは軽んじる」のです。
会社が提供している商品・サービスには、独占商品ならまだしも、類似商品が多数ある場合、売るタイミングが重要になってきます。
御社では、美味しいクリスマスケーキを作ろうとするあまり、検討に時間を費やして、完成が12/26になってしまって中止といったことが過去なかったでしょうか?
クリスマスケーキを売ろうとすれば、最優先すべきは、日本一美味しいものを作れるようになることではありません。
『12/24に店頭に並べるようにする』ことなのです。
中小企業にとって、2019年は景気の停滞期への兆候が見えた年でしたが、2020年はそれがはっきり現れる年になると予想しています。
ぜひ、時の流れに身を任せるのではなく、タイミングをつかみ、良き一年となりますことを願っています。
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