「IoT」と多店舗展開
「IoT」とフードビジネスの多店舗展開
サービス業の生産性の向上に画期的な効果を生むであろう「IoT」 (Internet of Things)について考察しました。
今、世界中で100億個のセンサーが年間使われています。「IoT」ではその100倍1兆個のセンサー情報を活用して社会に役立てようとしています。それをつなぐのがインターネットという事です。
1兆個のレベルは患者の錠剤のセンサーで正しく飲んだか確認できるレベルと言っています。
今は車の自動運転などが話題となっていますが、世の中を大きく変えるであろう事は間違いないですし、我々の生活にも無縁ではないという事です。インフラが変わっていくんですから。
その中で、フードビジネスの生産性の向上は避けて通れない事です。その切り札は「IoT」です外食のシステムは大きく進化しています。しかし、まだ生産性が低いと指摘されています。
インターネットとの融合で、お店そのものの概念が大きく変わるかもしれない。
世の中全体が「IoT」で変わろうとしている時、フードビジネスだけ例外ではいられない。
すでに、スマートストアー構想は動き始めています。 店づくりが変わる、機器が変わります。
マイクロチップ(センサー)情報の活用、すべての機器の情報を一元管理し機器の状況の把握、異常の察知。店舗の室温チェックし空調のコントロール。 ユーティリティーの適正管理。すでに、コンビニでは取り入れられているシステムです。どこのお店のどの冷蔵庫の扉が開いているかわかるんです。
顧客来店データーから、来店客数の予測と、人員適正配置、食材発注(すでに始まっているシステムです)食材のセンサーで流注過程の温度管理から輸送環境まで管理できます。
店長はお客様に集中できる環境作りです。
お客様も、スマホに入ったお店の情報をもとに事前にオーダー、決済もスマホ内で。
車などにの情報から又、顧客情報から、ビックデーターを活用し出店場所の選定。どんな店づくりが効果的か導き出してくれます。
最近の大型ショッピングセンターご覧になった方も多いと思います。最近の店舗配置がお客様の導線を考えてうまく配置されています、まさにビックデータの活用です。顔認識データー等の活用でしょうか。
等々、社会インフラの進化とともにますます利用分野の広がりを見せています。人の皮膚にセンサーをつけて、健康状態の把握。従業員の健康管理もできます。
しかし、残念ながらマイクロチップは笑顔で接客してくれません。心を込めて料理を作ってはくれません。
やっぱり、人の手のぬくもり。優しい笑顔がフードビジネスの宝であることが再認識されると思います。
人にしかできない部分により特化して力を注げるように「IoT」を活用する工夫が問われてくることでしょう。
「IoT」がフードビジネスの多店舗化に大きく貢献することは疑う余地のないところでしょう。
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