1回当たりの注文単価を上げる4つの秘訣
「原価が上がってきています。売上も増税を控えて厳しくなってきているので、どうにかしたいのですが・・・」こんなご相談がよくあります。
原材料費の価格が上がっています。その上、デリバリースタッフの人材不足で採用費、人件費の負担も重くのしかかってきています。
お客様も物価が上がり、消費増税を控えて、消費を抑えて生活防衛にはいっています。特に何もない普段の日には財布の紐をかなりきつく締めてします。
しかし、売上が下がり、原価率が上がってしまっているのを、経営者として見過ごすわけにはいけません。
原材料が上がったから、それを売価に転嫁させて、値上げをすればいいかと言えば、問題はそれほど簡単ではありません。
単純な値上げでは、値上げ幅以上に、客数が落ちてしまって、売上が下がってしまうことが多いのです。また、それを経営者の方々はご存じですので、簡単には値上げには踏み切れません。
こんな時だから値上げより前にすべきことは、1回当たりの注文単価を上げることです。
単純な値上げとは違って、商品やお店の魅力をアップさせて、1回当たりの注文単価を上げていくことです。
外食各社ののIRデータを見ても、業績のいい会社の客数は減っていても、客単価(出前宅配は、注文1回当たりの注文単価)は上がっています。
「そんなこと簡単に出来るの?」と半信半疑で言われることもありますが、過去のコンサルティングでは1回当たりの注文単価を2500円から3700円に上げた店もありますし、4500円から6300円に上げた店もあります。なかには客単価が9000円を超えている店もあります。
コンサルティングをするときには、1回当たりの注文単価を上げていくように、商品や商品構成・品揃えを考えています。
それには、4つの秘訣があります。
1つめは、「お客様に商品の価値を伝える」です。
2つめは、「お客様がステップアップしたくなるメニュー・商品作り」です。
3つめは、「セットメニューの開発」です。
4つめは、「季節やイベントの商品を打ち出す」です。
この4つを実行すれば、1回当たりの注文単価を上げて、売上を上げていくことができます。
ただし、出前・宅配の場合は1つだけ欠点があります。
それは、商品の価値やメニューがお客様に浸透するのに時間が掛かることです。
お客様の注文頻度の関係もありますし、過去のメニュー・チラシ等を大切に保管してくれているためでもあります。
だからこそ、出前・宅配では、早く手を打って1回当たりの注文単価を上げておくことが大切になってくるのです。
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