あなたの価値は誰が決める?鏡に映る姿が本当の自分とは限りません
「自社の強みが分からない」
このような悩みは、中小企業のみならず大企業でも少なからずあるものです。
シェアNo.1というわけでもなく、特別な特許を持っているわけでもない。
「普通」というには地味な会社は、日本にごまんとあります。
ですが、本当に何も特色がないのでしょうか?
気付いていないだけかも知れませんよ。
例えば、ご自身の後ろ姿をご覧になったことはありますか?
横顔でも構いません。
毎日、後ろ姿や横顔をチェックしておられる方は稀でしょう。
このように普段、自分では見えていない自分自身というものは必ずあります。
これは会社でも起きることです。
普段、一日の大半を過ごしている会社も、今、見えている部分はほんのわずかかも知れません。
見えていない部分に強みや魅力が隠されている可能性は十分にあります。
このことについて、今回はお話していきましょう。
■お客さんが見つける価値
今、冬の北海道や東北、北陸など豪雪地帯に海外からの旅行客が集まってきています。
特に台湾など暖かい国からのお客さんが多いとのこと。
定番のスキーやスノーボードは勿論のこと、かまくらを作ったり、雪に飛び込んでみたりと楽しみ方は様々。
夜は温泉につかって温まり、郷土料理に舌鼓を打つ。
とても好評で今年も多くの旅行者が雪と触れ合いに、日本を訪れています。
特定の国にターゲットを絞り、誘致をしている地域もあるんだそうですよ。
このように現在は多くの旅行者が集まっています。
それまでは、雪は無用の長物でした。
雪かきは重労働ですし、水道管は凍結しますし、何より寒い。
しかし、雪の降らない国の人たちからすると、大雪というのはとても珍しいもの。
幻想的な白銀の世界には、大金を払うだけの価値があると判断したのです。
ニーズが存在したのです。
このように普段、私たちが何気なく触れているものも、見方を変えれば誰かにとってとても素晴らしいものに変わることがあります。
■口コミで磨かれていく商品、サービス
インターネットが発達する以前、情報を仕入れるならテレビや新聞、もしくは書籍からが一般的でした。
一般の人たちからの情報は、ほとんど共有されていません。
共有されにくい情報は、価値のないと思われていた時代でもありました。
ですから、個人の嗜好はないがしろにされ、マスコミからの大号令に流される人が多かったですね。
時は流れて現代。
SNSの口コミが、インターネット上で瞬く間に拡散されていきます。
この「口コミ」を流しているのは、一般の人たちです。
マスコミでも広告代理店の人たちでもありません。
この普通の人たちが、新たなブームを生み出すようになったのです。
先に例に挙げた雪国への旅行者も、銀世界の写真をネット上にアップしています。
それを見て、まだ行ったことのない人たちが興味を持つ。
興味を持った人たちが、また雪国の新しい魅力を見つけ、発信していく。
地元の人たちだけの目では見つからなかった魅力を、旅行者がどんどんと見つけていっています。
多くの目があるということは、それだけ多角的に物事を見られるということとイコールです。
多角的に見られるようになったら、今まで隠れていた強みも見えてくるものですね。
■口コミだけに頼らず自ら情報発信を
インターネットの口コミは、自社の強みを見つけるのにとても便利なものです。
けれど、諸刃の剣です。
好意的に見てもらっている時は良い部分を見つけてもらえます。
ですが、一たび悪印象を植え付けると、悪い部分ばかりピックアップされるようになります。
口コミにより経営が傾いた会社は少なくありません。
その一方で、バッシングを受けてもノーダメージの会社もあります。
この違いは、どれだけ自社を自身で発信しているかです。
完全に自社の強みが見つかっていなくても、自社の情報を発信していく。
例えば、現在、多くの食品会社がオウンドメディアを持ち、栄養についての解説や料理のレシピについての情報を発信しています。
これは会社の強みを存分に生かしている例ですね。
信頼の出来る情報を発信していき、多くの人の目にその情報をさらしていき、磨きをかける。
こうすることにより、強みは強化され、大きな失敗は減っていきます。
それに、何かあったとしてもマスコミを通す必要はありません。
自社のサイトに謝罪文を掲載できますし、申し開きも同様に可能です。
なにはなくとも、まず自社を知ってもらわないことには何も始まりません。
新たな強みも見つかりませんし、口コミも増えていきません。
今、分かっている強みだけでも、言語化していくようにしていきましょう。
■外部の力を借りる勇気を持つ
第三者の目が強みを見つけるのに最適です。
それでも、口コミというものはなかなか集まるものではありません。
そんな時は、私に声をかけてやってください。
最初は恥ずかしいかも知れません。
自分で自社の強みが見つけられないのを情けなく思われる経営者さんは、よくおられます。
でも、最初に述べた通り、自分の後ろ姿は自分で見られないものです。
あなたが今まで見ることの出来なかった部分を、私は見ることが出来ます。
もっとあなたの会社は輝けます。
もっと社会の役に立てる会社です。
それを見つけるお手伝いを、ぜひ私にさせてください。
最後まで読んでくださり、有難うございました。
あなたの一日が素晴らしいものでありますように。
コラムの更新をお知らせします!
コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。