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決断できる社長が見ているものとは?

SPECIAL

ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

当社は、同族会社と社長の財産管理(お金が残る仕組みづくり)実務の専門機関なので、実に、様々な会社経営にまつわるお金の相談ごとが寄せられます。中でも、二代目、三代目社長さんなどの後継社長さんからのご相談が数多く寄せられます。

創業50年、100年…と聞くといわゆる「老舗企業」をイメージしますし聞こえは良いのですが、内情は大変…という会社さんが意外と多いものです。日本有数の老舗企業が「今はまだ大丈夫」「そのうちきっとよくなる」「銀行になんて言われるか」と言い続けているうちに、ユデガエル状態になっていく姿を何度となく、目のあたりにしてきました。

本当の問題は「社長自身がその事実に気付けるかどうか」にかかっているのです。

自社の状況をタイムリーに正しく把握できている社長と、そうでない社長の間には、経営判断の「スピード感」と「正確性」に天と地ほどの差が出てくるのです。

正しい経営判断をタイムリーに下せる社長というのは、自社の経営状態を数字で正しく認識するとともに、その善後策について、正しい数字情報をタイムリーに抑えて、経営のPDCAサイクルの回転を速めていくことが上手です。

「Aの事業は、もっと市場の拡大が見込まれるから先行投資を多めに割り振ろう」「Bの事業は、なぜこんなに高コスト体質なのだろうか?○○費と○○費のバランスは適正なのだろうか?」「Cの事業は、売上も減少傾向にあって利益も出ずらい収益構造だ。もっと経営効率を高めるための具体策を練ろう。撤退も視野にいれなければ」など、数字で具体的に自社のビジネスを理解しているものなのです。

決断できない社長は、自分の会社の「数字」を見ないで経営をします。結果、貴重な「時間」と「お金」を無意識のうちに、ただただ浪費してしまうことになります。会社によっては、数千万円、億単位だったりします。それにも関わらず、多くの場合はその事実にさえ気が付いていません。私は「もったいない」とお伝えすることがあるのですが、磨けばもっともっと良くなる会社なのに、誰も気が付かないで時間とお金を浪費してしまっていることがあるからです。

社長は、常に「変革のリーダー」であり続けなければなりません。自らの意思で失敗しない経営判断を下すためには「正しい経営判断を下す社長専用のモノサシ」が絶対的に欠かせないのです。決断できない社長の多くは「正しい経営判断を下す社長専用のモノサシ」がない、あるいは、その必要性を知らないのです。基軸になるものがないから、なかなか決められずチャンスを逃してしまったり、周囲の言葉に流されて間違った経営判断をしてしまうことだってあるのです。

歴史のある老舗企業の後継社長こそ、自分の目で自社の状況を正しく把握できるようにしておかなければ、周囲の雑音に惑わされて客観的な状況を見失ってしまいます。この雑音は「変わりたくない」「今のままがラク」という現状維持思考だったり、自分自身の利権を守るための「もしもの時に責任を問われたくない」「とりあえず向う数年自分さえよければ」という自分本位のストーリーに上手に脚色されているものなのです。

後継社長の場合は、社長就任時こそ早期に「自社の経営状況を自分の目で正しく把握できるようにする」とともに、「正しい経営判断を下すための社長専用のモノサシ」をつくるべきなのです。

時代の変化や経済環境の逆風に負けない強い会社づくりができるのは、あくまでも社長です。会社の進むべき方向を決められるのは、あくまでも経営の全責任を負う社長しかいないのです。

ダイヤモンド財務®コンサルタント
 舘野 愛

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