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社長は誰でもオンリーワン、ただ・・・―「唯一性」は伝えなければ「唯一性」にならない―  

SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション

代表取締役 

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

よく「ナンバーワンではなく、オンリーワンを目指せ!」と言った言葉を聞きます。それは、

「ナンバーワンというのは、他者と比べて規模や組織力、技術や商品力などにもともと差があり過ぎた場合、目指したとしても到底届かない、というのが現実である。そこで、非常に無理をしてしまうとか、或いは諦めて自暴自棄になるよりは、自分だけにしかないもの、自分にしかできないことでオンリーワンを目指せばいいじゃないか。」

と、いったニュアンスで使われるのではないでしょうか。

しかし、よく考えてみれば、例え同業者であっても、全く同じように仕事をしたり、全く同じ商材を取り扱う、ということはないわけで、そういう意味では自分が営んでいる事業は、多かれ少なかれオンリーワンということになります。

これを社長に置き換えてみても同様で、同業者といえども、社長によって考え方や事業への取り組み方、構想や夢、といったものは微妙に違います。

そう考えれば、世の中に全く同じ社長というのはいないことになり、逆にオンリーワンであって当り前なわけです。

ただここで問題になるのは、それが「際立ったオンリーワン」なのか、「そこそこのオンリーワン」なのか、ということです。

オンリーワンというのは日本語で言えば「唯一」ということになります。

どうせ「唯一」であるのなら、際立っていなけれ面白みがありません。

私はこれまで、自社の持つストーリーや独自性といったものを「情報発信」という形で、世に問うことに大きな意味がある、と繰り返し述べてきました。

ここでいう「ストーリーや独自性」は、我が社の持つ「唯一性」と言い換えることもできます。

更に、私がこれまで述べてきた「唯一性」というのは、世に知らしめて初めて意味を持ちます。

自分自身でいくら「俺はオンリーワンだ。他に代えの効かない存在なのだ!」と、叫んだところで、世の中の人がそう認めなければ全く意味がありません。

つまり、「唯一性」は「情報発信」とペアになって、ようやくその強みを発揮することができるのです。

こういうことを申し上げますと

「いやうちの商売は、所詮どこにでもあるような○○業だから、オンリーワンなどと言えるところなどなにもないよ。」

という声が聞こえてきそうです。

ただ、そんなことは承知の上で、あえて申し上げているのですから、自分の会社なり事業の特長をもう一度考えてみて下さい。

確かに、そんな風に自信無さげに言われる社長の会社には、オンリーワンと言えるような際立った特長などないかも知れません。しかし、前述のようにほかと全く同じということはないはずですので、自社のオンリーワンなところを探して見るべきなのです。

そしてそれを、いかなる形でもいいので、「情報発信」するのです。そうすれば、そのわずかなオンリーワン部分に、注目する人、共感する人が現れてくる可能性が生まれます。更に、その共感者の評価によって、オンリーワン部分がより明確化し、そこに磨きをかけていくきっかけを作ることができます。

それから、これまで何度も申し上げてきましたように、そんなこと(情報発信)をする人は極めて少ないので、それ自体が特徴となります。

ここでも、思わぬ形のオンリーワンが実現することになるのです。

現代は、横並びであればOK、うまくいった人の真似をしていれば安心、余計なことをしなければまず安全、といった時代ではありません。

むしろ、横並びでない部分、我が社にしかない部分、オンリーワンな部分をアピールしていくべきなのです。

「うちは、オンリーワンな部分が結構あって、そこは自信がある。」と、思うのであれば、そこに更に磨きをかけていけばいいと思います。逆にそこが弱い、と感じるのであれば、前述のように少し頑張って探し出し、それをアピールするのです。いずれにしてもそれは「情報発信」とペアになっていなければ意味がありません。

何故ならば、こちら側の思い込みだけでなく、他者からの評価と掛け合わせることで、真のオンリーワン部分が確定するからです。

現代は、地域においても業種においても「オンリーワン」であることは極めて重要です。

その「唯一性」が高い評価の対象となるからです。

ただそれは一朝一夕に手に入るものではなく、常にそれを目指すこと、そして常に情報発信をして他者の評価にさらされること、が大きな条件になります。

困難ではありますが、目指しがいのある挑戦です。

「オンリーワン」実現のために、継続的かつ意味のある「情報発信」を続けてみて下さい。

 

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