なぜ広告を出すだけでは生徒を集められなくなったのか?
スクールビジネスで一番大事なのは、生徒に「成長や楽しさ」という価値を提供することです。
そのため、スクールの経営者や教師、スタッフの皆様は、生徒への価値提供にできる限りの時間とエネルギーを注ぎたいと思っているはずです。
とはいえ、生徒が集まらなければスクールを経営することは困難です。
そこでスクールビジネスの経営者は、「生徒が自然に集まる集客の仕組み」を設計することが大切な役割となります。
仕組みづくりは経営者以外にはできないからです。
お金を使う広告だけでなく、知識や情報を発信しよう
広告会社などのプロにお金を払えば、集客のための広告を出すことはできます。
しかし、生徒も広告は売り込みだと分かっていますし、問い合わせをする前に、ホームページなどでスクールが発信する情報を見て、他のスクールと比較し、自分を最も成長させてくれる価値の高いスクールを選ぼうとします。
インターネットやスマートフォンが普及する以前は、広告だけでも集客することができました。なぜなら、スクールと生徒の間に情報格差があったからです。
スクールが発信する広告以外、生徒は情報を得る術がなかったのです。
しかし、今はスクールと生徒の立場が逆転しました。
今はインターネットで何でも検索できるため、生徒がスクールを選ぶ立場になったのです。
ほとんどの人がスマートフォンで情報を検索する今、スマートフォン対応のホームページを持っていないと極めて不利になります。
インターネットで検索できないスクールは、存在していないのと同じだからです。
生徒集客の成功事例
ここで、うまく情報発信して生徒集客に成功した英会話スクールB社の事例を紹介します。
東京都内は英会話スクールの激戦区です。
テレビCM、新聞広告、電車の中吊り広告、インターネット広告など、大手英会話スクールは資金力で広告費をばんばんかけています。
そんな中、英会話スクールB社は広告を出してもなかなか生徒が集まりませんでした。
広告という土俵で勝負しても資金力に差があることは明らかだったので、英会話スクールB社は、思い切って広告を辞める決断をしました。
では、広告を出す代わりに何をやったのか?英会話スクールが持つ独自の資本に注目しました。それが、英会話や英語学習に関する知識と情報です。
お金のような目に見える資本だけでなく、スクールが持つ見えない資本に着目し、生徒の英語学習に役立つ知識や情報をブログやWEBレポート、小冊子にまとめて、無料で発信していきました。
小冊子には無料体験レッスンのチラシを入れて、スクールに足を運んでもらう工夫もしました。
また、1日1分でTOEICに役立つ英語が学べる音声メールマガジンを無料配信し、信頼関係を構築していくことに努めました。
この取り組みが当たって、既存の生徒が中心となり、口コミでどんどん小冊子やメルマガがシェアされていきました。
その結果、広告にお金を使わなくても、生徒に役立つ情報を発信することで、自然に生徒が集まる仕組みが出来上がったのです。
いまスクールがやるべき集客活動は、広告を出すことだけでありません。
知恵を絞って見込み客に役立つ知識や情報を発信して、自然に生徒が仕組みを構築していきましょう。
3つの注目ポイント
- 広告を出すだけでは、生徒は集まり難くなった
- 生徒は「学び価値」でスクールを比較する
- 役立つ情報発信こそ、生徒集客のカギ
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